
- 415 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/09/30 04:43 e5g6vfP/
- 口から吐いた煙が連なるよう昇っていく。
俺は道ばたにウンコ座りしながら、ボーッそれを眺めていた。
不良、DQN、ヤン造、色々呼び名はあるが、共通するのは半端ものだということ。
俺はそんな中でもさらにしょうもない、中途半端な小僧だった。
下らない親、下らない先公、下らないダチ、そして下らない俺自身。
そんな全てに嫌気がさすとき、俺はよくここへきた。
住宅街の一角、普段あまり人も通らない妙に寂れたあたり。
ひっそりしたその隅で一人ヤニをふかすのが唯一の楽しみだった。
ところがある日、そんな俺の静かな楽しみをかき乱すやつがあらわれた。
(――あいつは確か…)
バカでかい女。同じクラスの榊とかいうやつだった。
無口で何考えているか解らない。むしろスケバンのような風格まである。
顔も悪くないしけっこうすげえ体してるんだが、そのどことなく近寄りがたい雰囲気のため、
敢えて声をかけたり、手え出そうとする野郎は皆無だった。
(何やッてんだ、あいつ?)
立ち止まって何かじっと見ている。何かと思ったら、なんのことはない、ただのネコだった。
道の反対側のはじっこの、コンクリート塀の上。
榊は丸くなってねているネコを、榊はまるで睨み付けるかのようにじっと見据えている。
おかしな事に緊張しまくって、あれじゃ本当にガン飛ばしているみたいだ。
そうして、おそるおそる手を伸ばしたが…
カプッ。
なんと、急に起きたネコに手をくいつかれてやがる。
俺は思わず吹き出してしまった。
「――つうッ!」
- 416 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/09/30 04:46 e5g6vfP/
- 「――よぉ、災難だったな。」
「!?」
物陰から出て、笑いをかみ殺しながら近づくと、指をおさえて身をかがめていた榊は
跳ね起きるように首をもたげて、俺に警戒の視線を送ってくる。
「お前ネコ好きなんか。なんか意外だよな」
俺は警戒心を解こうと極力フレンドリーに語りかける。
「だけどそんなんじゃ、ネコがおびえちまうだろ。こうするんだよ。」
チッチッと舌を鳴らした。
数メートル先まで逃げていたネコが、ミャ?と反応する。
おいでおいでするとすぐに近づいてきたネコを、ひょいとつまみあげる。
俺はどういうわけか、ガキのころからネコに好かれるたちだった。
マタタビ臭いんじゃねえかとよくからかわれてむかついたもんだが。
榊は、何かとてつもなく不思議なものでもみたかのように、ポカンとしてこっちを見ている。
「ほら?」
「えっ?」
「なでて見ろよ。」
榊はびっくりして、俺とネコの顔を見比べて逡巡するようだったが、やがておずおずと手を差し出した。
ゆっくりとネコの頭をなでる。
「あっ」
榊はびっくりしたように自分の掌をみつめた。
その間に、ネコがぴょんと俺の腕から飛び降りてどこかへいく。
「なんだよ。お前もしかして、ネコ触ったの初めてなのか?」
榊は黙ってこくん、とうなづいた。
「よかったじゃねえか。」
「…うん。」
それから俺達はよく会うようになった。例の静かな道ばたで。
榊は散歩がてらネコをさわりによく出歩くのだそうだ。最も、なぜかネコに嫌われるそうだが。
榊は本当に無口な女だった。だが、思っていたのとは全然違う、静かで、だけどやさしい女だった。
- 417 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/09/30 04:47 e5g6vfP/
- 「大分慣れてきたな。」
「――うん。」
はじめは榊の手にめざしのように噛みついていたネコたちも、
俺があやしながらだっこさせると、次第次第、榊の愛撫に身を任せるようになった。
「あの、」
「ん、なんだ?」
はにかむようにうつむきながら、ぽつりという。
「その…ありがとう」
俺はがらにもなく照れてしまい、大げさな声を出した。
「止せよ。こっぱずかしいだろが」
榊はクスクスと笑う。
ネコとじゃれあう彼女は本当に幸せそうで、それを見ている俺も、なぜだか体の芯がぬくもっていくように感じた。
いつしか、俺は榊と会う放課後のしばしの時間を惜しむほど、二人で過ごすときを愛おしむようになっていた。
そんなある日。
「――島崎くん、ちょっと。」
放課後、鞄を掴み揚げて帰ろうとすると、女子に止められた。
こいつは同じクラスの女子で、「かおりん」とかいうくだらねえあだ名で通っている女だった。
妙に榊にくっつきたがるので、レズではないかともっぱらの噂だった。
「何だよ。こんなとこに呼び出して。タリい話だったら勘弁しねえぞ、オイ」
俺にいかにもめんどくさそうな態度に「かおりん」は一瞬怯んだようだったが、
すぐに意を決したように口を開いた。
「あなた、榊さんとはどういう関係なの。」
「……別に。ただの顔見知りだよ。」
「ウソ!あなた榊さんのことが好きなんでしょ?」
「うっせえな。何だッてんだよ。てめえには関係ねえだろ!」
「あるわよ。あなたなんかにつきまとわれて榊さん迷惑して
- 418 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/09/30 04:48 e5g6vfP/
- るのよ!」
「何だと…?」
俺は咄嗟に彼女の襟首を荒々しく掴んでいた。
「オイ!どういうことだ、コラ!」
「あ、あなたみたいな不良と一緒にいるから、榊さん大学の推薦もらえないかもしれないのよっ!
あなた、一年生のとき散々暴れ回っていたでしょ!職員会議で、榊さんもあなたみたいな素行不良の生徒なんじゃないかっていう先生がいて…。
ゆかり先生がそういってたんだから!」
「……」
ストンと腕の力が抜けた。何だって?ゆかりのやつ、そんな話生徒にしゃべるんじゃねえよ。
いや、そんなことより、榊が俺のせいで―――?
「かおりん」は目にうっすらと涙を浮かべている。
「榊さん、獣医さんになるのが夢なのよ。あんたみたいな不良のせいで、台無しになったらどうするの!」
まだ何か喚いていたが、耳には入らない。俺はふらふらと部屋を出た。
ドガッ!ドガッ!ドガァ!
壁に蹴りをぶち込む。やかましく割れる音がして、ベニヤ板の掲示板にひびが入った。
「――くそったれ」
- 419 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/09/30 04:49 e5g6vfP/
- 「――ねえ。」
「……」
訥々と、榊は珍しく自分から口を開いた。
「友達のみんなは島崎君のこと、怖い人だっていうんだ。」
夕日を浴びて。俺達は例の場所に二人並んで座っていた。
「だけど、私はそう思わない。そうは思わないよ。だって…島崎君はネコに好かれてるから…」
すこしためらって、榊は言葉を続けた。
「だから、だからきっと、島崎君は本当は優しい人なんだって…」
――――榊。
――――俺は、
俺はいきなり榊の肩を掴むと、無理矢理に押し倒した。
「きゃっ!?」
俺は榊のしなやかな身体を押さえつけると、力いっぱい豊満な胸をつかむ。
「いやっ!やめろ!…突然何を!?」
「ヤラせろよ。」
荒々しい息を榊の顔に浴びせながら、荒々しく乳を揉み上げ続ける。
「いいだろ一発くらい。俺のこと好きなんだろ?」
「やっ…はなせ…!」
首を激しく振り、いやいやする榊を無視して、弾力のある胸の感触を思う存分に楽しむ。
そうしておいて、俺は力任せに榊の制服の胸元を引き裂く。
「いやぁぁぁッ!」
榊は普段のハスキーな口調からは想像できないほど、甲高い声で泣き叫んだ。
俺はかまわずに、純白のブラをむしり取ると、こぼれ出た乳房に舌を這わせた。
- 420 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/09/30 04:49 e5g6vfP/
- 「いやぁ…はあっ…!」
身をよじる榊を全力で押さえつけ、大きめの乳輪に舌先をすべらし、音を立てて乳首を啄む。
「ああっ…ふわぁ…っ!」
右の乳首を這わせながら、左手でもう片方の乳首をつまみこねくりつぶした。
意志に反して、身をよじる榊の泣き声に甘い響きが混じってくる。
頃合いを見計らって、俺はスカートの中から下着に覆われた秘所にに手を伸ばす。
「くうぅ…っ、ぁ…あっ、あっ!」
「何だよ。だいぶ濡れてるじゃないか。お前もヤリたかったんだろ?」
俺は汚れを知らない花弁を指で上下になぞりながら、花心を見つけだすと、
指先でかるく刺激してやる。
「あっ、あっ、あっ、ああっ!」
ピクンピクン、と榊は軽く痙攣した。
息をきらしながら痺れた様になる榊の上に俺は覆い被さり。唇をむさぼる
「う…っ、ん」
下着を脱がせようと手をひっかけた刹那――
「いやっ!」
「ぐっ!」
榊の強烈な蹴りが不意に鳩尾に入って、俺は堪らず転倒した。
胸をかきあわせ後ずさりしながら、榊は怒りと悲しみのこもっためで俺を睨み付ける。
「どうして…どうして!?」
「バカな女だな。まだ解んねえのか。俺はハナっからお前の身体だけが目当てだったんだよ。」
俺はぺっ、と痰唾を吐き捨てた。
「ちょっとやさしくしてやりゃすぐヤラせてくれるだろう思ってたんだがよ…。」
榊はまるで瘧にでも掛かったかのようにがたがたと震えている。大きく見開かれた瞳に浮かぶのは驚愕と悲しみと…。
「とっとと失せろ!お前みたいなつまんね根暗女はうんざりなんだよ!」
「……っ!」
弾かれたように、榊は駆けていった。大粒の涙をこぼしながら…。
(――これでいいんだ。)
俺は思い出の場所に別れを告げた。
- 460 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/10/03 00:31 4Sd5PH4N
- >>415 に実は続きがあったりします。
エロ無しなんで興味ない方は適当にスルーしてくだせえ。
それから、俺はもとのクズに戻ってクズみたいな毎日を送った。
学校にでるのもめんどくさい。プラプラ町をぶらついては、
チンピラに絡まれ、ぶちのめされては、地べたに転がりまわり、
そうしてそのまま気が済むまで寝っ転がっていた。そしてあの日――
「――いいざまだな、オイ。」
俺はゆっくりと目を開けた。
「……来栖さん」
眉がなく目つきが完全にイッちまった、どうみてもまっとうな人間には見えない野郎を中心に、
チーマー風の連中が14、5人ほど、ニタニタこっちを見下ろしている。
――来栖。俺の先輩であり、ここらのボンクラどもの顔的存在だった。
「いつまで寝てんだよ、コラァ!」
「ぐぁ…」
連中のうちの一人の蹴りがモロに俺の脇腹に入る。
「来栖さんが聞いとるだろが、しゃきしゃき答えんかいボケ!」
「がっ、ぐっ…」
当の来栖といえば、全く意にも介さぬ様子で、ヤニに火を点けている。
「島崎よ。お前も少し前までは散々鳴らしてやがったのに、最近はさっぱりだなぁ」
「…来栖さん、勘弁して下さい」
来栖の足がサッカーボールを蹴るように振りかぶる。
「いいけどよお、別に」
- 461 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/10/03 00:32 4Sd5PH4N
- 「ぐはあッ」
アスファルトに顔を突っ込んだ俺に頭上から声が響く。
「俺は今、テメエいたぶるより面白れえことがあっからよ。」
「…っ?」
聞かれてもいないのに、チンピラの一人が口を開く。
耳鳴りの中、ぼんやりと耳にした。
「この先、人気のない道があるだろうがよ。最近よ、すげえいい体した女がいっつもそこで一人っきりでつったてんだよ。何するでもなく、ボケーっとなぁ。」
「俺たちゃ野郎いたぶるより女いたぶる方が好きだからな。」
「オイ、こんな奴どうでもいいから行こうぜ。俺ぁもうビンビンなんだよ。」
「ヒャハハ、バカだこいつ。」
「輪姦したあとはいつも通り始末して…。」
連中は下劣な笑い声をあげながら去っていく。
テンションの高さからして、シンナ-吸っていたのは間違いない。
――この方向、まさか…
俺は無理矢理に、それこそ跳ね起きるつもり身を起こした。
――その時。
学ランのポケットから何かが地面に落ちた。
(紙切れ…?)
それは、榊からの手紙だった。
「―――……!」
(馬鹿野郎…)
手紙を開いた指が震える。
これは、俺が榊に乱暴した日、その直前にでも入れておいたのだろう。
そうして、あの日の後も、俺を信じて、俺を待ち続けて――。
「初めてあった場所で待っています」
俺は、駆けだした。
- 462 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/10/03 00:33 4Sd5PH4N
- 「うおおおおおおお!!」
のんびりと、一匹がこちらを振り向く。
「ぶべらっ!」
次の瞬間、顔面に跳び蹴りをくらって、そいつは派手に吹っ飛んだ。
「なんだてめえ!?」
「トチ狂いがったか?」
「うるせええっ!」
「ぐあっ!」
俺は有無を言わさず、もう一人の顔面に拳を叩き込む。
「この野郎!」
「景気づけに殺ったれや!」
殺気だったクズどもが、一斉に襲いかかってくる。
(行かせねえぞ。絶対に行かせねえ…!)
「来いやオラァァァァァァァッ!」
- 463 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/10/03 00:33 4Sd5PH4N
- 「――何なんだ、てめえっ?」
声を震わせて、来栖の声は明らかに動揺をあらわしていた。
血にまみれた視界に移るのは、もはや奴一人のみ。
「行かせ…ねえ…ぞ…」
「チッ、キチガイが。」
腰から取り出したのは――バタフライナイフ。
(行かせねえ…行かせねえ…)
「死ねやあああっ!」
「どおるあああああああああっ!」
「――ねえ。」
「友達のみんなは島崎君のこと、怖い人だっていうんだ。」
「だけど、私はそう思わない。そうは思わないよ。だって…島崎君はネコに好かれてるから…」
「だから、だからきっと、島崎君は本当は優しい人なんだって…」
(榊…待ってろよ。今…行く…か…ら)
あの思い出の場所で。俺の目に、榊はいつまでも微笑んでいた。