727 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 03/07/01 00:28 ID:ZKLIEBFM
神楽キター!
えっと自分も投稿させていただきます。

『報復と、教育と』

(なんで、なんでこんなことになっちゃったんだよう……)
 智は、クラスメート2人に体を弄ばれていた。それも、相手は男子ではなく、
女子だった。しかも、クラスの女子の中でも仲のいい部類に入る女子に。智は、
ほんの数時間前に始まった出来事を思い出しながら、今の自分の状況を呪っていた。

「ほほーう、そんなにでかい胸ぶら下げといて、分からないとはよく言うよー!」
 智はいつものように、神楽の胸の大きさをからかっていた。それに別段悪意や、
敵意が含まれているわけではなかった。ただ、若干の妬みと、楽しければ
いいじゃんという智の人生観、それが全てだった。
「そ、そんなことは関係ねー!!」
 いつものように顔を赤らめて怒鳴り返す神楽。そこにさらにたたみかける。
「んもう、かまととぶっちゃって。実はすでにその胸を有効活用してるんじゃ
ないのかねー?」
「だ、誰がそんなことを!! 知らねーよ! そんなの知らねー!!」
さらに神楽は必死になる。ここからがおもしろいところだが、ちょっと
ひと休みして。


729 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 03/07/01 00:30 ID:ZKLIEBFM
「榊ちゃーん。ひょっとして分かっちゃったりする?」
 神楽と一緒に帰る約束をしていたため、ちょうど教室に戻って来た榊に話を
振ったとたん、榊は顔を真っ赤にしてしまった。蚊の泣くような声で、
「し、知らない……」
とだけ答えた。
「あっはっはっ! えろえろ巨乳娘が二人して知らないだってー!! 
ほんとよく言うよー!
 んー? 巨乳と言うよりもはや牛乳だね! ところで神楽君……」
そう言って智が神楽に目を向けると、神楽は泣いていた。
「あ、あれえ……」
 智はそのときやっと気がついた。自分達しかいないと思っていた教室に、
いつの間にかクラスの男子が何人か教室に入ってきている。しかもしっかり
聞き耳を立てている。聞き耳を立てなくともあの声の大きさなら聞こえるが。
普段なら、こんなときは暦やちよがどなったり殴ったり泣いたりして智を
止めるのだが、あいにくと二人ともいなかった。


730 名前: 報復と、教育と 投稿日: 03/07/01 00:32 ID:ZKLIEBFM
「…………………」
 男子達は黙ってこそいるが、明らかに話の対象となっている神楽と榊の胸に
注目していた。彼等が別段性的に卑劣と言うわけではない。この年齢の男子で
あれば、性的な話が、色気にやや欠けるとは言え女子の口から出て、しかもその
対象になっている女子がそこにいるのだから、目を向けてしまったり、想像して
しまうのはある程度避けられないことだった。露骨に視線を向けようとはせず、
ごまかそうと努力したり、時々目線をそらしている彼等は、まだ紳士的であると
さえ言えた。しかし、それと神楽がその視線に耐えられるのかということは別問題だった。
 この雰囲気がまずいことに気付いた智は、冗談にしてごまかしてしまおうと考えた。
「じょ、冗談だよ。冗談。なに本気にしてるのよ、もー。ほらほら、男の子たちも
早く帰った帰った!」
男子のことに触れたのはまずかった。神楽がよけいに男子の存在を意識して
しまう結果となってしまった。


731 名前: ?n???AE?A?3?c?AE 投稿日: 03/07/01 00:33 ID:ZKLIEBFM
「ひっ、ぐすっ……えっ、えーん……」
 神楽は声をあげて泣き出してしまった。そしてそのままその場に崩れ落ちる。
神楽の泣き声を聞いて、我に返った男子たちが慌てて退散した。教室には
3人だけが残された。
「あ、あの……神楽……」
うろたえた智が神楽に声をかけようとした。が。
「行こう」
榊が泣き続ける神楽の手を引き、支え起こし、智を無視して二人で教室の出口に
向かう。
「じょ、冗談だってばぁ……」
 戸口の二人にそう言った智を、榊は無言でにらみ付けた。そして、前に
向き直るとそのまま振り向かずに教室から出ていった。


732 名前: ?n???AE?A?3?c?AE 投稿日: 03/07/01 00:34 ID:ZKLIEBFM
「なんだよぉ……本気にしなくてもいいのに」
 残された智は、ぶつくさ言いながら教室を後にした。廊下を下駄箱に向かって進む。
「ま、いっか。明日謝っとけば、神楽はバカだし、榊ちゃんは優しいから
許してくれるよね」
 そう言って智が廊下の角を曲がった時、目の前に榊がいた。いた、と言うより、
そびえ立っているように智には思えた。榊は氷のような目で智をにらんでいる。
「わっ! ……なに? さっきのことだったら」
智に皆まで言わせず榊が智の腕をつかむ。慌てて逃げようとして逆の方向を向いた
智の先に、怒りを全身にたぎらせた神楽がいた。
「ちょっ……あ」
智の言葉は最後まででなかった。神楽が、智のみぞおちに拳を叩き込んだのだ。
苦しさとショックで立てなくなる智。だが、榊に羽交い締めの格好で支えられ
再び立たされる。その智のみぞおちに、神楽の第二撃がふたたび加えられる。
智は、意識を失った。


733 名前: ?n???AE?A?3?c?AE 投稿日: 03/07/01 00:35 ID:ZKLIEBFM
「うーん」
 智は目を覚ました。そこは無人の保健室のベッドの上だった。部屋の中は
薄暗かった。とりあえずベッドから起き上がろうとしたが、なぜか動けない。
縛り付けられている。しかも上半身の服が無くなっていることに気がついた。
びっくりして、助けを呼ぼうと思ったが、叫び声があがらない。口にはタオルが
噛まされていて、んーんーといった声しかあげられなかった。
「榊、やっと起きたぞこいつ」
 怒気を含んだ声がした。神楽の声だった。
「……ああ」
榊の声がした。やや普段よりくらいものを感じさせた。
「んー!! んー!!」
声にならない抗議の声を智は上げた。その瞬間、神楽が智のほほをバシッ、と張る。


734 名前: ?n???AE?A?3?c?AE 投稿日: 03/07/01 00:36 ID:ZKLIEBFM
「……お前はいつもそうだ。いつも私や榊に恥ずかしい思いをさせておいて、
自分は悪くないみたいな顔をしてやがる」
 内に秘める怒りを押さえ込むような声で神楽がそう言った。智は、ほほを
張られたことで痛いよりも一瞬呆然としてしまう。それでも、ちがうちがう、
と言うように首をふるふると横に動かした。
「反省がねぇなこいつ……」
神楽が拳を振り上げた。殴られると思い、全身で怯えの表情を見せ、縮こまる智。
それを見た神楽がふっ、と鼻で笑った。
「そんなことはしねえよ……」
そう言って神楽は拳を引っ込める。智は一瞬安堵した。が、それは本当に一時の
安堵でしかなかった。
「……神楽、やっぱりきみの言う通りだった。動物と同じだ。言っても
分からないのであれば、他の方法で分からせてあげるしかない……」
 榊がそう言うと、智の鞄の中からごそごそと何かを取り出した。
「幸い、ここに資料があるんだ……」


735 名前: 報復と、教育と 投稿日: 03/07/01 00:37 ID:ZKLIEBFM
それは、今日智が二人をからかうネタを見つけた、成人向け図書だった。
偶然手に入れてしまった本。
(し、資料って……。もしかして、それを見て私を……)
「智、お前の想像してる通りだよ」
 智の顔が恐怖に引きつった。それを楽しむように、神楽が言葉を続ける。
「何にも知らない私たちが、物知りの滝野さんにいろいろ教えてもらおうってわけだ」
智はすがるように榊を見つめた。榊ちゃんなら、優しいから気を変えてくれる
かもしれない、そう思った。
「……私は教えてもらおうなんて思ってない」
その言葉に、ひとすじの希望が見えたような気がした。だが。
「私は、しつけが必要だと言ってるんだ。やっぱり、甘やかしてきたのは、
良くなかったな」
その榊の言葉で、希望は完全に打ち砕かれた。


736 名前: 報復と、教育と 投稿日: 03/07/01 00:37 ID:ZKLIEBFM
「ふんふん、なるほどねぇ……」
 まるで料理のレシピを読んでいるかのように神楽がつぶやく。だが、それは
あくまで言葉だけだった。神楽の顔は赤らんでいて、汗もにじんでいた。
「私、こういうの、ほ、ほとんど、やったことなかったな。榊はどう?」
そう言った、神楽の手は智のむき出しになった胸をなでている。触るか、
触らないかの微妙な強さで。
「いや、その……」
困った様子で榊が答えた。
「あ、あのさぁ……。ちょっと触ったことぐらいあるんじゃないの?」
薄暗い中でも分かるほど顔を赤くして神楽が榊に聞き返す。
「………………」
榊も顔を赤くして黙ってしまった。
「ま、いいや」
そう言って神楽は再び智の胸に触ることに集中する。本に書いてある通りに。
微妙なタッチで。
 智は混乱していた。触られていないことにすれば何も感じなくて済むかも
しれない。でも、神楽の指の微妙な力加減が、かえって触られているということを
意識させる。意識してしまうと、くすぐったさににた、それでいてどこか違う感覚に
背筋がぞくぞくした。でも、何か物足りない……。


737 名前: 報復と、教育と 投稿日: 03/07/01 00:38 ID:ZKLIEBFM
「どうなんだ。いっつも胸のことばかり言ってるお前はさ」
そう神楽に聞かれたとき、智は必死に神楽の指を感じようとしていた自分に
気付いた。あわてて自分の中にわき上がっていた感覚を否定し、目をつぶって
首をふる。
「平気ってことか? 続けていいんだな……榊、手伝って」
 今度は二人で、智の胸に触る。本に書いてあることを見よう見まねで、胸を
下から不規則に揉んだり、乳首を突いたりしてみる。ごくごく弱かった神楽の
指の刺激を必死に感じ取ろうと、自分でも気付かないうちに感覚を鋭くしていた智。
そこにさっきよりも格段に強まった刺激がどっと流れ込む。
「~~~~~~~~~!!」
 智は襲いかかってくる感覚を否定しようと奥歯を噛み締めた。だが、感覚は
智の中で行き場を失いぐるぐる回る。まぶたが自然に閉じられ、体は小さく震える。
「それなりに、効いてるっぽいな……」
「うん……」
二人は顔を見合わせたが、何となく恥ずかしくなって再び顔を智に向ける。


738 名前: 報復と、教育と 投稿日: 03/07/01 00:39 ID:ZKLIEBFM
「すげぇ……智の顔、なんか……色っぽくなってる」
ため息まじりに神楽が言う。思わず出てしまった言葉ではあったが、それは智の
羞恥心をいっそう刺激した。
(なんで、なんでこんなことになっちゃったんだよう……。こんなの、ウソだろ……。
顔が色っぽくなってるなんて、違うよ、違うんだよー)
智は自分の状況を嘆きつつ、なんとか逃れる方法を回らない頭で必死に考えた。
(そうだ、ここは関係ないことを考えてやりすごそう)
そう決めた智は、胸から意識をそらすように努力した。
(えーと、今日帰ったら10チャンネルのあの番組を……あっ!)
しかし、智の意識は再び胸に引き戻された。
「さ、榊?!」
 神楽の驚く声がした。智は定まらない意識の中で、榊が智の胸に吸い付いて
いることだけをなんとか確認した。
「こうして舌を使うといいって、ここに書いてある」
智から唇を放して、榊がそう言った。その目は、何かに取り憑かれてしまった
ような、遠くを見つめるような目。智も神楽も驚いていた。榊はそれに気付く
様子もなく、再び唇を当てる。


739 名前: 報復と、教育と 投稿日: 03/07/01 00:39 ID:ZKLIEBFM
(……っ!! や、やめてよ、榊ちゃん! 正気に戻ってえ!)
 心の中で智は叫んだ。知らなければ指での刺激だと思い込んでいただろうに、
榊が唇を当てていることを知ってしまった。唇と舌でいじられるということは、
指でいじられるということよりも、もっといやらしい気がして、智の感覚は
ますます暴走していた。全身が、胸に、榊の口に支配されてしまったような感覚。
押さえようとしても体がぴくぴくするのがとめられない。
「そういえば、もうこんな時間だ。……警備の人の、見回りは終わったぜ」
 榊の姿を見ての動揺した自分を隠すようにそう言って、神楽が智の口に
噛ませられているタオルを外そうとする。
(いやっ! タオル外されたら声が! やめて神楽!!)
 首を左右に振って智はタオルを外させまいとした。タオルが外れれば、
助けを求める声が上げられる、と言う考えは智の中から完全に消えていた。
タオルが外れたときに自分が上げる声は、助けを求めるものじゃないと分かっていた。
 不意に榊が智の胸から唇を放した。そして、熱に浮かされたような顔で、
「声、聞かせて……」
とだけつぶやくと、再び唇を胸に当て、今度は激しく舐め回した。


740 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 03/07/01 00:41 ID:ZKLIEBFM
 その瞬間、タオルが外れた。
「はぁっ……ん……いやぁっ……」
 智の声が暗くなってしまった空間に響いた。周りがあまり見えないため、
聴覚に意識が集中してしまう。自分の声が、自分が女の子の、それも親しい
友達の唇で興奮しているという事実を容赦なく智に思い知らせる。いっそ、
このままどこかに流されてしまいたいと思った。それでも、智は最後の力を
振り絞って懇願する。
「ひっ……榊ちゃ……謝るから……あやひゃっ……るから、おねがはい、
しょーきに、しょーきに、もどってよおおお!!」
 智の胸から、顔が湿った吐息と共にに離れ、暗闇から声が返ってくる。
「私は正気だ……。手伝って、神楽」
それだけ言って榊は再び顔を近付ける。熱い息が胸の先端をなでる。眼前の光景に
思わず見とれていた神楽が、あわてて智の胸に手を伸ばす。
「うぁっ! いやあっ! おねあい、おねあぁい!! だめなの、やめ……やぁぁぁっ!」
 異なる刺激が、左右の胸にそれぞれ叩き込まれる。智は自分の感じている
快楽が信じられなかった。興味本位で触ったことはある。ふざけてよみと
触りあったことはある。でも、その経験は、もはや冗談でしかなかった。


741 名前: 報復と、教育と 投稿日: 03/07/01 00:42 ID:ZKLIEBFM
「ううんっ!」
 不意に智はスカートの中に手を入れられた。神楽が、下着の上から探っている。
「智、おまえ、いつも私らのことやらしーとかいうけどさ、なんなんだよこれはさ」
 神楽の手と言葉に、智は自分の体が本気になっていることを思い知らされた。
顔がまるで火がついたように熱くなる。
「ちがうーっ! それ、はぁ、かぐらぁ、さかきひゃんが、する、からっ、んっ!」
 呼吸が苦しい。切れ切れにしか言葉が出てこない。翻弄される意識の中で、
智は一瞬、なぜか、自分の言葉がまるで片言の英語をしゃべる外人みたいだと思った。
「神楽、そこはだめだ。今回は、あくまでこっちだ。こっちだけで、
分からせてやらないと」
 榊も自分が何をしゃべっているのかよく分からなくなっていた。ただ、智の胸に
対する執着だけが榊を駆り立てていた。
「違うもんかよっ! なんでも知ってる智が、何も知らない私たちに! 
くそっ! 智がいけないんだよ! 智が、智が……」
 神楽もなかばパニックになりながら胸を揉み、先端をつつき、ひねる。
もはや智は声が出せない。
「智……智……」
「ともーっ!」
 二人の切羽詰まったような声が聞こえ、二人の潤んだ瞳が自分の瞳に
飛び込んできた。その瞬間、智の中で何かが焼き切れたような気がした。
緊張していた智の体が弛緩し、熱い吐息と共に二人の体が智から離れた。


742 名前: 報復と、教育と 投稿日: 03/07/01 00:43 ID:ZKLIEBFM
「やーい! このホルスタイン!」
「なっ、何いってやがるこのバカ!」
 放課後の教室。またいつものように、智が神楽の胸をからかう。
だが、いつもとは違うところがあった。なんとなくお互いの言葉に、表情に、陰がある。
「いい加減にしろよこのバカ!」
べしっ、と暦が智を叩いた。不意に中断され、智と神楽の間に微妙な空気がただよう。
「ったく、小学生じゃないんだ。神楽も、こいつ殴ってもかまわないぞ。
んじゃ、私は先に帰ってる。はぁっ、たく、いつまでもガキっぽい……」
 微妙な空気に気付かずに、暦は言い放つと帰っていった。入れ替わるように、
榊が教室に入ってきた。三人の視線が、複雑に絡みあう。


743 名前: 報復と、教育と 投稿日: 03/07/01 00:44 ID:ZKLIEBFM
「暦が止めたから良かったけど、止めなかったらまた神楽を泣かせていたよね……」
 榊が口を開いた。瞳が潤み、息が熱を帯びている。
「うん……。智、あいかわらず懲りてねーな……」
榊の言葉に答え、神楽が熱い息を吐く。
「…………」
智は、すでに顔を赤くして、子犬のような目を二人に向けている。
「分からせ、ないと」
「ああ……」
その言葉に吸い寄せられるように、智がふらふらと二人に近付く。
「これは、しつけなんだよ、しつけなんだから……」
「智、いい加減懲りろよ。懲りれば、こんなことしないんだぞ……」
二人が智を両脇から支えるようにして、三人は教室を後にした。

おわり



[PR]ÓeOȂœ܂񂩁H:S19@tŌtقW