10 :甲斐多代 :02/09/28 00:42 ID:qUtnDCNz
「ちぇっ、ちよすけのやつビリになっちゃったじゃんか」
クラス対抗リレーのアンカーになったともちゃんは、いまいましそうに心の中で
言いました。
それまで榊さんや神楽がリードしていたのに、ちよちゃんの番になると他のクラスに
次々と抜かれて最後尾になってしまったからです。
「あははー!歩いてんのかー!?3組勝つ気ねーんじゃねーの」
ともちゃんの隣にいる男子が言いました。
ともちゃんはさっきまでちよちゃんのことをいまいましく思ってたのに、
この言葉をきいてむっとしました。
「おいっ!その言い方はないだろう。ちよちゃんは一生懸命走ってんだぞ!!」
「なんだおまえ?有名校内暴走馬鹿の滝野じゃないか」
「なにー!いいか、おまえにだけは絶対勝ってやるからな!!」
「ふん」隣の男子はともちゃんを見下した目をして、バトンを受け取って走り出しました。

「どもぢゃあん!バトン!!」
「ほいきた、とりゃあ~」
叫ぶちよちゃんからバトンを受け取ってともちゃんは一気に駆け出しました。
先ほどの男子は目の前を走っていますがどうしても距離が縮みません。
「ちっきしょう!ちよすけぇー」
全力疾走しているともちゃんですが、ギアを切り替えた自動車みたいにさらに
スピードアップしました。
周りから歓声が上がります。


11 :甲斐多代 :02/09/28 00:45 ID:qUtnDCNz
しかしそのとき、ともちゃんは足がもつれて思いっきり転倒してしまいました。
激しく転倒した所為で体操服の上衣は派手にめくれあがり、ブルマーは少しずりおちて
しまいました。おまけに大股開きのでんぐり返し状態になったためブルマーの脇からは
白いパンティがはみ出し、見ているものたちの角度によってはともちゃんの
恥ずかしいつぼみも見えてしまったことでしょう。
これ以上みっともなくはなれないというともちゃんの状態を見て例の男子は腹を抱えて
大笑いしています。
ともちゃんの所為で3組は最下位になってしまいました。心の中が悔しさと恥ずかしさで
いっぱいのまま、ともちゃんはとぼとぼとみんなのところへ戻ってきました。
「いやあ諸君、失敗失敗。あははははは」
ともちゃんは例の調子で頭を掻きながらいいました。
みんなは黙ってます。


12 :甲斐多代 :02/09/28 00:49 ID:qUtnDCNz
ともちゃんはみんなの冷たい視線を予想していましたが何か違います。
「ともちゃん!ともちゃん!ともちゃん!」
ちよちゃんはともちゃんに抱きつき胸に顔をうずめていいました。
「智、よくやったぞ」と神楽が言います。
「ともちゃん、ほんまカッコ良かったなあ」と大阪。
「うん、立派だった」と榊さんも…。
「おっおい、なんだよ!なんでそんなこというんだよ。私の所為で最下位になっちゃたんだぞ!
A級戦犯なんだぞ!それなのにな…」
「とも!」よみがともちゃんの肩に手を置きました。
「みんなおまえがちよちゃんのためにがんばったのをわかってるんだ」
よみはともちゃんのおしりにそっと手を回してパンティがはみ出している
ブルマーを直してあげました。
「ちよすけ、ごめんよ。勝てなくて」
ともちゃんは自分に抱きついているちよちゃんを抱きしめ泣きました。
「いいんです。ともちゃん…」

体育祭が終わって、みんなで揃って下校しました。
帰る道々、ちよちゃんはともちゃんの手をずっとにぎってはなしませんでした。



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