487 名前:[大人の世界・百合編] ◆uS1Hx4I012 投稿日:04/07/04 05:47 X3Bx56Ou
(1/8)

 その日、ちよちゃん達は谷崎先生や黒沢先生と一緒に、ちよちゃんの別荘で夏休みを楽しんでいた。
 今年は神楽さんが初めて加わっている。
 近くで行われていた夏祭りに行った後、みんなでテーブルを囲み、飲み物やお菓子を手に、お喋りを楽しみ始めた。
 未成年が過半数である手前、お酒はご法度だったはずのだが……。

「実は日本酒もってきた」
「ちょっと! ダメじゃないの!」
 谷崎先生がこっそり持ち込んでいた。
(ゆかりに全部のませたらひどい事に――ここは私がのまねば)
 そう思って『責任飲み』した結果……
「なんだよー、男がよぉ!! 一人でもいいだろー!!」

 ……すっかりできあがってしまった。

488 名前:[大人の世界・百合編] ◆uS1Hx4I012 投稿日:04/07/04 05:49 X3Bx56Ou
(2/8)

「はい、先生!! 大人のつきあいってゆーとやっぱしエロエロっすか!?」
「おう、えろえろよー!!」
「おおっ、例えば」
「……たとえばぁ」
 智ちゃんの一言がきっかけとなって、黒沢先生――にゃもの『特別授業』が始まった。
 あまつさえ、にゃもは谷崎先生にどんどん酒を勧めてしまう。

 にゃも先生はまず、自らの初体験について情感たっぷりに話し始めた。
 智ちゃんはもちろん、暦さんも神楽さんも、榊さんも(うつむいていたが)、皆、顔を赤らめながらも静かに聞き入っている。
 途中、ちよちゃんがにゃも先生に問い返そうとしたが、春日歩さん――通称『大阪』にやんわりと止められ、皆、再び静かに聞き入り始めた。

 次いで、あまりにも貪欲に求めたため、最初の彼氏に振られた一件までも語り始めた。

 あんた達も彼氏ができて、するようになったら分かると思うけど、一度味を知ってしまうと、貪るほどに欲しくなるの。
 他の男はどうでもよくて、その人だけが欲しくなるの。

 そういった事を、とうとうと語る。そして――

489 名前:[大人の世界・百合編] ◆uS1Hx4I012 投稿日:04/07/04 05:52 X3Bx56Ou
(3/8)

「ん~っふっふっふっー、あんた達、今までの話だけで驚いてちゃ駄目よー」
「え?」
「じつはねぇ……せんせい、レズった事もあるのよ~(ハァト)」
「え~っっっ!!?」
 別荘の居間に少女達の黄色い声が響く。

「!!!」
 にゃもの爆弾発言に血相を変える女が一人。
「ちょ、ちょ、ちょっと!! それはやめれーっっ!!!」
 ゆかりはにゃものところまでにじり寄り、口をふさごうとする……が、さきほどにゃもにしこたま勧められた酒のせいで力が入らない。
(ゆかりぃ、あんたの酒のキャパシティは大学時代からよ~く知ってるのよぅ)
 にゃもの目が『キラーン』と光ったような気がした。

 まさか……壊れはじめたあたりからこれを狙って……。
 ゆかりの背筋が冷たくなる。

「神楽ーっ! ともーっ! ゆかりちゃんを拘束するのだーっ!」
 にゃもがゆかりを指差して叫ぶ。
「はっ、上官どのっ!」
 智はすぐさまゆかりに抱きつくが、神楽はおずおずと言葉を返す。
「あ、あのー、いくら黒沢先生の言葉でもそれはちょっと……」
「駄目なの~!? 仕方ないわねー、んじゃ、大阪ーっ!」
 大阪は普段からは想像できない素早さでゆかりに抱きつき、興味津々な目をして、無言で話の続きを促す。
 他の面々は困惑の表情を浮かべているが、にゃもの暴走を積極的に止める気は無いらしい。
 酒で酔いつぶれた上に二人がかりで押さえ込まれていてはどうしようもない。ゆかりはなげやりな目をし、だーだーと涙を流す。
(あーっ、もーっ、好きにしてちょーだい……)

「んじゃ、いくわよーっ」
 にゃもはふたたび独り語りを始めた。

490 名前:[大人の世界・百合編] ◆uS1Hx4I012 投稿日:04/07/04 05:55 X3Bx56Ou
(4/8)

 あれは、ゆかりが私の家にやって来て、一緒に勉強していた時のこと。高校の時は、ちょくちょくそういうことをやってたんだけどね……。
 その時はたまたま、家にいるのが私とゆかりだけで、夜遅くまで勉強してた。で、気分転換にめいめいシャワーを浴びた後、TVを見始めたの。
 アウトローな女刑事と犯罪組織に追われる女の交流を描いた映画だったんだけど、途中でレズってるシーンになっちゃってねえ……二人とも食い入るような目で見てたわ。
 映画はまだ続いていたけど、そのシーンが終わったら、私はリモコンで電源切っちゃった。で、顔を見合わせて、言ったの。
「なんか……すっごく気持ち良さそーだったね……」
「うん……」

 二人とも顔真っ赤にしてしばらく黙りこくっていたけど、先に口を開いたのはゆかりだった。
「ねえ、にゃも……」
「なあに」
「あんたも、その……ひとりでしたりするの……?」
「え!? ええっ!?」
「どうなの?」

 私はちょっぴりやけっぱちに応えたわ。
「そりゃあ、一度や二度くらい。そーゆーあんたはどうなのよ!?」
「私も……同じくらい」

 ゆかりはいつもと違ってしおらしく見えた。で、こんなこと言ったの。
「二人でやったら……一人でするのより気持ちがいいかな……?」
「わ、分かんないわよ!」
「じゃあ、試してみない……?」
「……」

 私もどうかしてたんだと思うわ。でも、いつもと違うゆかりを見ていると、
さっき見た映画の女刑事が相手の女にしてあげてたみたいに可愛がってあげたくなっちゃって
 ……ついにこう言っちゃった。

491 名前:[大人の世界・百合編] ◆uS1Hx4I012 投稿日:04/07/04 05:57 X3Bx56Ou
(5/8)

「試したげるわよ! 試したげるから、服、脱ぎなさい!」
「ちょ、ちょっと……!!」

 私は強引にゆかりのパジャマを剥ぎ取ろうとした。でも、ゆかりが脅えて潤んだ目をしてるのを見て、慌ててこう言ったの。
「ごめん……強引すぎるのはよくないわね。じゃあ、まず私が上着脱ぐから、ゆかりも上着脱いで。それから、かわりばんこに脱いでこ」
「うん……」

 私達は交代で着ている物を脱いでいった。そして、ゆかりがパンティを脱ぎ終わると、私達は一糸纏わぬ姿になったの。

「綺麗ーな体ぁ……」
 ゆかりはそう言った。それは、映画の中の追われる女が女刑事に言ったセリフそのままだったわ。
「ゆかりぃ、まださっきの映画の影響受けてんじゃない?」
「そうかも。でも、綺麗って思ってるのはほんとよ」
「……ありがとう。ゆかりも……綺麗よ」

 ゆかりは微笑んで、歩み寄ってきた。
「映画の中で、最初、こんな事してたわね」
「……あっ!!」
 ゆかりはいきなり私の乳首を含んだの。
電流が走ったような感覚があって、私は立っていられなくなって、思わずゆかりに抱きついて一緒に側のソファに倒れこんだ。
「びっくりさせないでよ」
「ごめん……でも、なんかこう、力が抜けちゃって……」
 今さっき起こったことを試すかのように、ゆかりはまた私の乳首を含んだ。
「ああっ!!」
「……そんなに、気持ちいい?」
「信じらんないなら、私もやってあげるわよ」
 私もお返しでゆかりの乳首を舐めてあげたわ。そしたら、ゆかりってば、
「ふあっっ!!」
だって。あんまり可愛かったから、もっと責めたくなっちゃった。

492 名前:[大人の世界・百合編] ◆uS1Hx4I012 投稿日:04/07/04 05:58 X3Bx56Ou
(6/8)

「映画の中で、って言えば、こーゆー事もやってたわね……」
 私はゆかりの乳首を含んだまま、左手でゆかりの秘密な部分を触ってやったの。
「んああっっ!!」
「ふふふっ、ゆかりのここって、やっぱりけっこう毛深いんだぁ」
「ああ……やめて……恥ずかしい」
「いーや、やめてあーげないっ」
「意地悪ぅ……」
 私は夢中になって責めたてた。しばらくすると、ゆかりはぐっしょり濡れたわ。

「すごーい。こんなに……」
 ゆかりはもう喋りもせずにぐったりしてた。私も興奮してぐっしょりになってたんだけど。
「あと、充分濡れた後でお互いの秘密の部分を擦り合わせていたわよね」
 私は無抵抗なゆかりの秘密の部分と自分のそれとを擦り合わせた。次第に体全体が熱くなってきて……
ふわぁっと体が軽くなったような感じがして……気が付くとゆかりにもたれかかっていた。
 どうやら短い間気を失ってたみたい。気を失っていたのはゆかりも同じだったけど。
 私がゆかりを抱き起こして、一緒にソファにもたれかかるようにして座ると、ゆかりも目を覚ましたわ。

493 名前:[大人の世界・百合編] ◆uS1Hx4I012 投稿日:04/07/04 06:01 X3Bx56Ou
(7/8)

「どうだった?」
「ひとりでするのより……気持ち良かった」
「私も」
「男とするのは……もっと気持ち良いのかな」
「わからないわ。彼氏いないし」
「私も」
「ただ……」
「何?」
「『ディルドー』とかいう、男の人のアレそっくりの道具があるんだって。
しかも、同じ形のディルドー2本を根本同士でつないで、二人同時に入れる感覚を味わえるタイプのものもあるらしいの。
それを使えば……男の人とするのと同じ感覚を味わえるかも……」
「でも、処女膜破れちゃわない?」
「そう言われると……心配だわ」
「……」
「……」
「服着て、眠ろっか」
「うん」

 それから、たまに二人きりになった時は同じ様にレズったりしたんだけど、大学に入って彼氏が出来てからは、ゆかりとはしなくなった。
 今? 今も、ゆかりとはしないわよ。お互いの立場もあるしね。
 あ、そうそう、最初の彼氏の事でまだ話してなかったことがあったんだけど……。

 にゃも先生の特別授業はその夜かなり遅くまで続いたのだった。

494 名前:[大人の世界・百合編] ◆uS1Hx4I012 投稿日:04/07/04 06:06 X3Bx56Ou
(8/8)

 翌朝。黒沢先生は起床した後もしばらく頭を押さえていた。
「あれ……? なんで……。頭イタイ……?」

 そこへ、ちよちゃんがやって来た。
「おはようございますー。大丈夫ですか?」
「おはよう。……大丈夫って?」
「……。先生ー、『でぃるどー』を使うと、男の人とするのと同じ感覚を味わえるかもしれないってどういう事ですか?」
「は!?」
 黒沢先生はみるみる顔を赤くする。
「ち、ち、ちよちゃん! どこでそんなの覚えたの!?」
「え?」

 そこへ谷崎先生がやって来た。
「あんただ。あんた」
 なんかヤケ気味である。あの後黒沢先生は、谷崎先生にラブレターめいた物まで送ってレズに誘った事があるのをバラしてしまった。
 ……ったく、『らぶれたあ』の呪文で私の高校時代の恥ずかしい逸話をにゃもに黙らせる事ができなくなったじゃないの……
 もうどうとでもなれ、といった顔をしている。

 そこへ、他の面々がやって来る。
「あ、黒沢先生、おはようございます!」
「昨夜はお疲れ様でした!」
「大変勉強になりました!」
 口々に黒沢先生を称える。
「わ、私いったい何しゃべったの!? 教えてよー!! ねえー!!?」
 黒沢先生の半泣きになった叫び声が別荘に響き渡る。
 ……それはある夏の日々。その日も、朝は爽やかだった。

[完]


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