755 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:19 4rcz9Rgs
 夏休みのある日。暦がラジオを聴きながら機嫌良く勉強していると、
玄関のベルが鳴った。
「はーい」
玄関まで駆けていき、声の主を確かめる。
「どなたですか?」
「よみー、私ー。開けてー」
声の主は智だった。ドアを開けてやると、バッグを背負った
姿があった。
「よみー。今日泊めてー」
「お前なあ……」
 暦は、智に今日自分の両親が旅行に出かけると話してしまったことを
心底後悔していた。
「なんでうちに泊まるんだよ! 自分の家で寝ろ! ご両親家に
いるんだろ?」
「だってさー、家にいると勉強しろってうるさくって。
せっかくの夏休みなのにー」
智は、そう言いながらずかずかと暦の家に上がり込んできた。
リビングに突入し、背負っていたバッグをばさっとソファーの上に
放り出す。暦はため息をついた。居座る気満々だ。止めても
追い払っても無駄だろう。
「自由な空間で羽目を外せるー!!」
いつも羽目を外しまくっているのに何を今さら、と暦は思ったが、
口には出さなかった。

756 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:19 4rcz9Rgs
 風呂から上がり、髪を乾かすと、暦はさっさと寝てしまうことにした。
起きていてもぎゃあぎゃあ騒がれてやかましいだけだ。
智の見ているテレビを消す。
「あれ? なにすんだよー」
「もう寝るぞ」
「えー? まだ夜はこれからじゃーん」
「うるさい。静かにしろ」
 自室に入り、ベッドに潜り込む。智のせいで今日は疲れた。
「あれー、私のベッドは?」
「床に布団しいといたぞ」
「なんだよー。ゲストがベッドでよみが床じゃないのー?」
「誰がゲストだ!!」
暦の疲れがさらに溜まった。


757 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:20 4rcz9Rgs
 暦は、ふと目を覚ました。まだ暗い。そして重い。体の上に、
何か乗っている。よく見ると、暦の上に、スタンドの小さな
明かりに照らされて、
智がうずくまっている。
「ふへぇ~よみぃ、おきたぁ?」
 暦が目覚めたのに気が付くと、智はずずーっと上体を滑らせ、
だらしなく緩んだ顔を暦の顔に近付けてきた。
「うっ……」
 智から、不快な臭いがただよってくる。顔をしかめた暦が
ベッドの脇、智のためにしいてやった布団に目をやると、
布団の脇に空になった缶と瓶、そしてまだ中身の入った缶と瓶が
ごろごろしている。
(こいつ……思いっきり羽目を外しやがったな)
暦は智を家に入れた自分のうかつさを呪った。何か企んでいるのは
当然予想するべきだった。
「お前……なに人の家で酒飲んでるんだよ!!」
「ううー? よみぃ、これおいしーよぉ?」
「しかもべろんべろんじゃねえか!」
 突っ込みを入れながら、改めて智の様子を見ると、なぜか上半身
裸である。
「なんで脱いでるんだよ」
「あついよぉー」
エアコンの電源は入っているのだが、言ったところで無駄だろう。

758 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:21 4rcz9Rgs
「あのな、智、言いたいことはいーっぱいあるんだが、まずは」
「よみぃー、聞いてよぉー!」
 出し抜けに智が暦の肩をつかんでガクガクとゆさぶった。
「ああーっ! もう、なんだよ!」
眼鏡をかけると、智のだらしない顔がよりはっきりと見えた。
軽くため息をつく。いつもながら、なんで私はこんな目に遭わなくては
いけないのだろうといつものように嘆いた。
「これー」
 智は、暦の上で自分の胸をぎゅっとつかんでみせた。なにがなんだか
わからず、暦はあぜんとして智を見上げる。
「これ、ってなんだよ」
「いや~、わたひとあんたとでさぁ~なんでこんなぁにサイズ
違うのかって」
「うん」
「考えたらぁ止まらなくなっちゃってさぁ~」
「そうか」
なぜこいつが上半身裸なのかは納得できた。
「おやすみー」
「あーっ! ねるなぁー! よみぃ~」

759 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:22 4rcz9Rgs
 暦はしぶしぶと上体を持ち上げる。
「あのなあ、まずなんで人の家に酒を隠し持ってきてるんだよ」
「羽目外した! イエ~イ!! いやー、飲んでみるとけっこー
おいしいもんだねぇ~ひゃひゃひゃひゃ!!」
酒など飲んだこともなかったくせに、いきなり羽目を外してこうなった
ようだ。暦は頭が痛くなってきた。
「おおーっと、そんなことよりもさー、あんたさー、どーやって
そんなに胸大きくしたのさぁ~」
酒臭い。智がしゃべるたびに酒臭い。
「大きくしたっていうか……」
 実際聞かれても困るのだ。やせる努力、体型を維持する
努力はしているが、胸だけどうこうしようなんてしていないし、
しかただって知らないのだ。おそらく、大多数の胸の「ある」女子は
同じことを思うだろう。そう思いながら、暦が言葉に迷っていると、
智が酔った顔をにへらっ、と嫌らしくゆがめた。
「んんー? あれかねー。揉んでもらうと大きくなると言うやつかねー」
「あのなぁ……」
 酒に酔って、締まりのない顔で、女の子にしなだれかかりながら
そんなことを言っていては、まるでセクハラおやじた。
そして、セクハラおやじのセクハラはまだ続く。
「ほれほれー! おおきくな~れ~」
「おいおい……」
智が、暦の胸に手を伸ばした。暦には、気持ち悪いとしか思えなかった。
智のすることそのものも、そしておやじチックな智の発想も。

760 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:22 4rcz9Rgs
しかしまあ、こうしておけば、智もそのうち飽きるかもしれない。
急に眠気のぶり返してきた暦は、そう思い、そのまま寝入って
しまうことにした。ついでに智も寝入ってしまえばもっと
助かる。とにかく、眠くて頭が回らないのだ。
「ほれほれ~。よみー?」
智の手は、無視してしまおうと思えば無視できる。別にあこがれの
王子様にタッチされているわけではないのだから。そして、暦の意識が
夢と現実の境目に落ち込みはじめたころ、突然彼女の口元に柔らかいものが
押し当たった。
「!」
 慌てた暦の口に、強い臭いの液体が流し込まれる。
(酒……?)
ちょっとのどに入ってしまい、慌ててそれ以上の酒の侵入を食い止めた。
口の中が刺激され、焼けるように熱い。たまらず吐き出そうとした瞬間、
胸の当たりに強い衝撃を感じた。
「あ……」
暦はいきなり乳首をつままれていた。そして、意識をしなかったとはいえ、
刺激を受け続けていた体はやはり反応していたのだった。
びりっと一瞬背筋を走った電気が暦の意識を一瞬溶かしてしまう。
その間隙を縫って、吐き出そうとしていたはずの酒が侵入してしまった。
むせ返ってしまえばまだ良かったのだが、意識がハッキリしているとは
いえなかった彼女は、反射的に飲み込んでしまった。のどが焼ける。

761 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:23 4rcz9Rgs
「かっ、がはっ……けほっ……と、と~も~」
 激しく咳き込み、恨みがましい声を上げながら目を開けると、智が
あいかわらず嫌らしく笑いながら暦を眺めていた。
「な、なにすんだよっ!」
「あ~、ファーストキス奪われて怒ったぁ?」
これまたあいかわらずのにへらっ、という笑いで智が答える。
「っ、べ、別に初めてじゃ、って何を言わす!」
「うおぅ! すげーっ! さすがえろえろだー!」
ついつい余計な告白をしてしまった暦を相手に、智はまるで悪びれる
様子もない。
「えろえろじゃねぇっ! だいたい……」
「だってえろえろだよん。それに揉んだら胸大きくなってるし~」
「ああ?」
「こ、こ★」
 だしぬけに、智が暦の乳首を、つん、とつつく。さっきつままれた
ときは慌てていて気付かなかったが、そこが固くなってふくらんで
いたことを思い知らされ、急に気恥ずかしくなった。
「こ、これは大きくなったとはいわねーだりょ!」
暦は、自分の顔がかあっと熱を帯びるのを感じた。智が、ずいっと
前に進み出てくる。
「ほほぅ。お~きくなったんじゃないのなら、きもちよくなっちゃったの
かにゃ~?」
「な、なわけにぇーだろ! おめーはっ! 触ったりきゅーに
寒いところにいっららだれでも乳首は立つじゃにぇーか!」
 暦は自分の異変に気付きはじめていた。おかしい。うまく
しゃべれない。

762 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:24 4rcz9Rgs
「正直に言ったほうがいいよ~。我慢は体に良くないし、たのしーことは
やっぱりいいよ。ね、よみちゃん」
「こ、このぉ……」
手を振り上げようとした暦の視界が揺らいでいく。めまいがする。
初めての、酔ったという感覚。ああ、罠にはまった、と思ったが
もう遅かった。
「よみは、おしゃけ飲んでないから楽しくなかったんだよー。だから」
「あ……」
 仰向けになったまま、もはや小さく声をあげることしかできない暦に、
智の顔が近付く。
「これ飲ませてあげたの。でもよみって、以外に弱いんだねー」
英語ではない、読めない外国語のラベルが張ってある、透明な酒の
入った透明な瓶。それを振って、智はますます不敵に笑った。
「んで、口に入れてた私も、ちょーっときちゃってさー」
智が暦の上にばたり、と倒れ混んだ。
「胸の大きくなるほーほー、教えてほしーなぁ、なんて」
手を胸に伸ばされても、暦は今度も抵抗しない。というより、
抵抗できなくなってしまっていた。ごそごそと、まさぐるように
智の手が動く。寒気のような、でも微妙に違う感覚に暦はゆっくりと
侵されていく。
「とも……だめだろ。こんな……やめろよ」
「ふふーん。じゃー口が半開きになってるのはなんでですかー」
 智は相変わらず痛いところをついてくる。
「それに……ここも、また、おっきくて、かたーくなってるもん」
「つっ……」
 結構飲んでるだろうに、智は微妙にろれつの回らないことを除けば
とても元気だった。そして、その愛撫はいやにうまい。

763 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:26 4rcz9Rgs
「だって……わかってんの、女同士で……」
「女同士だから問題ないんじゃん。男に無理矢理酒飲まされて
こうされたら大問題でしょ?」
「そうじゃなくてにゃ……ふっ、ん……」
智のうらやむ大きさのある胸を、ゆっくりとこねまわされる。わき上がる
甘いうずきに、理性が必死に警告を発するが、酒と、智の暖かさと、
快感に飲まれて警告はかき消されていく。
「と、智はいいのかよぉ、私なんかの相手……」
「まあ、ね。男が理想だけどさぁー。一人よりはマシだしー。それに、
私が自分を相手にあみぃ出した秘技をぉ……」
「え……?」
やけにうまいはずだ、と暦が納得して智を見上げると、智も闇の中で
顔を真っ赤に染めていた。
「い、いいだりょー。さみしかったんだもん!」
だからといって自分相手に秘技も何も、と思いかけた瞬間、暦の理性が
また大きく揺さぶられた。
「あっ、ああ……そ、そこさわんな……!」
「ふん、だ。よみだってぇ、気持ちいいくせにー」
 股の間に手を伸ばされ、うろたえたところで、一度火のついた
快感は止まらない。たとえ、相手が智だったとしても。
(いや、智だからか。ち、違う、私はそんな趣味は……)
「むずかし~こと考えてたでしょ。いいじゃん。楽しいことしようぜ!」
「ひっ! ああっ」
下着の横から、細い指が差し込まれ、暦の大事なところをちょっと
不器用になではじめた。そして、智は暦にも恐ろしく感じられるほど
妖艶に微笑んだ。
(こいつ、こんな顔するんだ……)
驚いた暦を満足げに眺め、智はさらに刺激を続ける。

764 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:26 4rcz9Rgs
「よみ。考え込んでちゃダメだよ……。夏を楽しまないとさぁ」
「そんな、気楽に……んっ、やめて……考えりゃれるお前が、ああ……
うらやまし……ん」
 くちゅり、と音が鳴り、二人の湿った唇が合わされる。
(あ……、あったかい……。酒のせいだ……酒のせいでこんなに
なったから、しょうがないよな……)
逃げる、とか抗う、という意識が、暦の中から抜け落ちていく。
「ねえ、よみ……」
「ん……?」
 うっとりとして閉じていた瞳をそっと開けると、目の前の
幼なじみは切なげな顔をしていた。
「はやく……むね、おおきくしてよぉ……。あああ……はんっ……」
突き出された智の胸に、暦の指がゆっくりとはい出した。
「なんだよぉー、もう十分大きくなってるじゃないかー……」
乳首に触れながら、暦がつぶやいた。
「あっ、そ、そっちのおおきさじゃなぃ~」
「でも、全体としてBはあんだろ。だったら……ひぁ、こ、こらっ」
 その言葉が、智の逆鱗に触れたのか、智は暦の股間にもっていっていた
手をまたうごめかせはじめた。
「Bじゃたりねーもん! そんなこと言うよみはおしおきだよ」
「ああ……とも、そこ……」

765 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:27 4rcz9Rgs
偶然智の指がクリトリスに当たったのを、もう一度とリクエストしている。
そんな自分に暦は気付いていた。ひどい酔いは無くなってきた。
めまいももう消えている。逃げようと思えばいつでも逃げられる。
けれども、逃げたくはない。離れたくない。
「ねえ、よみぃ。気持ち、いい?」
「あ、ああ……」
暦も服を脱いでいく。もはやつけていても気持ちの悪い下着も、
するりと脱ぎ捨てる。
「やっと素直になったね……」
「ああ、お前も素直になれぇ……」
「え?」
お返しとばかりに、暦も智の下着を下げ、割れ目をゆっくりと
なぞってやる。
「こうして、ほら……」
「あ、よ、よみのゆび……」
「智のは、この辺か?」
暦の指が智のクリトリスを探り当てた。
「ひ、いやぁぁっ! あっ、ああっ!」
(こ、こいつ、意外とかわいい……)
 大げさなくらいに叫ぶ智。その姿に暦はどきりとして、ますます
興奮が高まっていく。
「や、やだっ、やめてぇっ! ああ、だめっ……だめぇ……」
「胸大きくしたいんだろ? んっ……」

766 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:28 4rcz9Rgs
勢いづいた暦は、体勢を逆転させる。智にのしかかり、胸で
ぺろぺろと舌を使いはじめた。乳首を口に含むと、智は
歯を食いしばってふるふると首を振る。
「ふっ、んー! んんー!」
「智……力抜いてみて」
もう一度、液に濡れはじめた智のクリトリスをそっといじりはじめる。
「ああああ……よみ、よみぃ!」
「わ、私のもちゃんと触って! ああ、そう……いいよ……」
 いつしかお互い我を忘れ、ベッドの上で重なったままお互いの
股間をまさぐりあっていた。
「ああ、ともっ、ともっ! そう、優しく……はっ、ふぁっ!」
智の指が正確に暦のクリトリスを探り当て、優しく暦の愛液を
塗り付けると、びくびくっと暦の背筋を快感が駆け上がる。
「ともっ、だめっ、力、はいんぁ……ひゃあっ! あ、ああ……っ」
暦の指も、智のクリトリスをぬるぬるといじめる。
「よみぃっ! ああ! ああぅ……おかし、おかしくなるっ!」
「くっ、とも、ともっ!」
「あ、あああっ!」
 智の指が、一瞬暦に強く押し付けられた。そして、智はぐったりと
力尽きる。
「あ……はぁ、よみぃ……」
「はぁ、はぁ……え、とも? ともぉ……もうっ……」
だらしなく開かれた口からよだれを垂らしながら、達してしまった智。
暦はこれからというところで、完全においてきぼりを食ってしまった。
「なんだよ。お前はいつもそうだよ。そうやって勝手に……ぐすっ……」
 緊張の糸が切れた暦に、これまでの疲れが一気に押し寄せてくる。
切なさに瞳を濡らしながら、暦はまた睡魔に身を任せた。

767 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:28 4rcz9Rgs
「あ……」
 暦は目を覚ました。ふと時計を見ると、さっきから二時間ほど
経っている。まだ部屋は薄暗い。その薄暗い部屋の中で、暦は
「さっきのこと」を思い出してきて顔を赤くする。冷静になって
みればずいぶんまずいことをしたようだ。無理矢理酔わされたとは言え、
女同士で体をまさぐりあい、相手は絶頂へ……。
(う……あ、ああ……)
 そこまで思い出したところで、羞恥と後悔と背徳感が一気にこみ上げ、
暦は一人ベッドでもじもじする。今さらあれはなかったことになんて
できない。そしてさらにまずいことに、中途半端に熱くなっていた体が
今頃になってまたうずきはじめた。しかし智がいる以上、
一人でなんとかするというわけにもいかない。
(うう……。こんな、まずいよな……)
「よみー」
「!!」
 突然智の声がして、はっと声のした方を振り向くと、床の布団の上に
智が座っていた。
「目、覚めちゃったの?」
「あ、ああ……」
 暦には、智はいつもと全然変わらないようにしか思えなかった。
酔っていたせいで今晩の記憶がなくなっているのか、それとも
知らんぷりをしているのか。願わくば、前者であってほしいが。

768 名前:夏の夜の羽目の外し方 投稿日:04/08/19 23:29 4rcz9Rgs
「よみー、なんで服着てないの?」
「え? あ、ああっ! こ、これはっ、そのっ!」
 言われるまで気が付かなかったが、智はちゃんと服を着ているのに
自分は裸だった。うろたえる暦を見て、智が突然話題を変える。
「ねえ、よみ。あんた今もダイエットしてるの?」
「う、うるさいな! どうせ私は太ってるよ!」
「あのさ。テレビでダイエットに効くマッサージを」
「え?」
 智が、ふわりと軽い身のこなしでベッドの上に上がってきた。
「ダイエットに効くマッサージ。私が、してあげようか?」
顔を覗き込まれて、暦の背筋にぞくりと期待が走る。
「まだ酔ってるのか、お前」
「いいじゃん、どっちでも」
智の手が、そっと暦の脇腹をなで上げる。ぴくりと体が震えた。
そして、暦は折れた。
「……そ、そうだな。せっかくの夏休みだからな。いろいろ……」
「楽しんでみないと、ね」





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