
- 235 名前: つらいんだよ。誰でもね。 投稿日: 03/02/11 23:39 ID:rkSxSp1I
- すいません乱入して良いですか?ちなみに名前欄のはタイトルす。
あんましエロは濃くないですよー期待してたらごめんなさい。
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別に、そういうわけじゃないんだ。
自分から避けてるだなんて。
近寄らないようにしてるだなんて。
まったく気にしてない訳でもないんだよ。
そういうオーラを出してるって言われるのも、
どうして友達作らないのかって囁かれるのも。
クールぶってるつもりもないし、周りを見下してるなんて思い付きもしない事。
こうして言い訳してるのは誰かに対してなのか
自分を納得させたいだけなのか・・・分からないな。
いつまでも内で弁護し続けても仕方の無いこと。
それだけはハッキリ分かってる。
おかあさんがねこをすててきなさいっていった
あのだんぜつかんとおなじくらいハッキリしているよ。
- 237 名前: つらいんだよ。誰でもね。 投稿日: 03/02/12 00:03 ID:iPiLuV7p
- 「おっはよぉーーーーうぅう!!!!」
いつものあの子の元気な声が聞こえた。
同時に、斜め後ろからくすくすと笑い声がした。
馬鹿という言葉もかすかに聞こえた気がする。
ああ・・・いやだな。
せめて窓の外を見てたら忘れることだけはできるかもしれない。
「うっしゃぁーー恒例の宿題丸写し大作戦だーーーー!!さあ出せだせー!!」
「何が恒例だこの・・・あぁぁあ!やめんかーー!!」
ごとごとバサバサという音につられて目を向けると
丸なんとか大作戦の司令官である同級生が
鞄をさかさまに振り回していた。
「はははははーー!!おっ。ありましたーありましたぞー隊長どのーーー!!」
「隊長って誰だーー!!いいから鞄を返せー!!」
「くわっはははは!!あまーい!!おりゃー脱皮ボンバー!!
・・・おっ?あれー?脱皮した途端に成長しましたなーー??
こーれはもしや引き締め効果かーーーー??!!」
「この・・・ボンクラがーーーーっっっっ!!!!!!」
一瞬の隙を突いてオーバーニーのソックスを
足首まで引き下げる技はかなり効いているようだった。
また嘲笑が聞こえる。
空を見よう・・・。
- 239 名前: つらいんだよ。誰でもね。 投稿日: 03/02/12 00:54 ID:iPiLuV7p
- 「・・・ん・・・さん。おはようございます。」
私が呼ばれた?
「ああ・・・おはよう、ちよちゃん。」
「どないしたんや~~?魂、とんでたで~~~?」
「・・・いや、なんでもない。」
「ならええけどな~~。今な~~ちよちゃんと職員室行ってきてん~~」
「お知らせの、プリントですよー。今日のHRで、お話があるそうですよー」
目の前で藁半紙の束がひらひらと揺れる。
「・・・今日、二人が日直だっけ?」
「「そうですよー そうやで~~」」
「でもな~~黒板消しが難しいねん~~
なんで青のチョークで書いたらな~消しにくいんやろな~~。
もう今から咳こむわ~~」
「私も、黒板消しは苦手ですー。高校の黒板は高くって手が届きません。」
「ほなちよちゃん青消して~~その代わり私が高い所消すわ~~」
「でも、高い所に青い字があったらどうしましょー?」
「あ~~そうやな~考えてへんかった~どないしよ~~」
「・・・それは私が消そうか?」
「ほんまに~~?」
「ええっ。だめですよー日直のお仕事なんですから私たちがやらなきゃ。」
「ええやんちよちゃん~固いこと言いっこなしやで~~」
そして数分間黒板消しの話をした後、おもむろに言葉が繋がれた。
「あ~。言い忘れてたわ~~。おはよう~榊さん~~。」
- 243 名前: つらいんだよ。誰でもね。 投稿日: 03/02/12 05:26 ID:aKhUMjI2
- 幸せを感じられる今が、実は一番幸せなんだろうな。
この感じる心が私の中でいつまでも続くとは限らない。
あの時も続かなかったから。
突然、だったから。
そして始業の鐘が鳴った。
そそくさと身支度を整え、教室を後にする。
長身のスタイルから流れ落ちる黒髪だけが彼女の行き先に着いて行く。
入れ替わりに張りのある声が教室に入ってきた。
「あれ?榊はもう帰ったのか?」
そう言った少女の襟元から覗く褐色の喉元は残念な息を漏らした。
今日も居ない・・・。どうしたんだろう。
誰かに拾われたのかな。それとも車に・・・
ううん、違う違う。
「あらっ。あなた榊さんちの娘さんじゃない?」
一心不乱に住宅の壁を見渡していた背後ににわかに声をかけられてビクッと肩を振るわせた。
「あらぁーやっぱりそうだわ。元気そうねぇ。」
声の主の方に向きなおし、未だ誰なのか確証が持てなかったがこんにちはと一声を返した。
「ほんとうに綺麗になっちゃって・・・女の子は変わるわねぇ。
あらごめんなさい私ったら・・・・・・云々」
「・・・じゃあ、お母さんに宜しくね。また近いうちにお伺いするわ。」
母親の友人と称する婦人は言葉の猛攻を済ませると満足したように去っていった。
さようならと一声だけ返した。
- 244 名前: つらいんだよ。誰でもね。 投稿日: 03/02/12 05:56 ID:aKhUMjI2
- ・・・どうして思っても無いことあんなに言えるんだろう?
言わなきゃいけないんだろうか?
だがその中には誰もが疑わない事があった。
『綺麗になっちゃって』
美しいと言うよりは綺麗。可愛いと言うよりは綺麗。
少女にはその言葉の方が言葉のオーダーメイドの様に相応しかった。
すらりと長い手足に、細く白い首筋。
卵形の輪郭の真ん中にはすうっと形の良い鼻筋が通っており、
そのすぐ舌には椿色の唇がふわりと乗っていた。
切れ長の瞳の深い色と頬の紅色は、見るものを惹きつけるコントラストになる。
どちらかというと必死になっておしゃれに命をかけるタイプではなく
身だしなみを整えている印象が強いが、それが飾り立てた美しさ以上に
彼女の中の綺麗を引き出しているのかもしれない。
たまに街に出ると決して目立つ格好でもないのに通行人の多くは少女に目を奪われた。
学校内でも振り返って見る者は少なくなかった。
何しろ、クラスには同性である彼女の熱狂的なファンが居る。
だが、例え類稀な美しさを持っていても
やはり年頃の少女である事は何ら変わりが無い。
ある日を境に彼女の好奇心は、満たされない部分を補い始めた。
- 282 名前: つらいんだよ。誰でもね。 投稿日: 03/02/19 05:52 ID:GUKYfJ9k
- 毎晩就寝前には自分を慰めていた。
最初は多くがそうであるように好奇心からだった。
やがて好奇が探求に姿を変えた時には引き返すことを諦めていた。
この夜も例外のないものだった。
ん・・・あ・・・きもちいい・・・
はぁ・・・あ・・・あぁ・・・!
わたし、へんたいなのかもしれない・・・
ごめんね、ごめんね、ごめ・・・っん・・・!
桃色のそこをやわらかくこねるように指先を回しながら愉しむ。
かぶりものから顔を出しはじめた小梅は指先を求めていた。
熱い吐息が枕にうずめた顔を更に上気させ、冷めた黒髪も熱を帯び、
赤い突起に指先をキスさせると細い背筋が弓なりに跳ね上がった。
そこまでの間に汁はたっぷりと溜め込まれており、反動で指が溝をすべり落ちた。
しかしその行き着いた先の花弁をほころばせるには至らなかった。
蜜はこんなにも虚しく欲しているのに。
整った眉をぎゅっと寄せながら未だごめんねと繰り返すその脳裏には
クラスメイトの姿があるのが常だった。
そんな自分を変態と罵ることで行為の全てが許される気がしているのか。
毎晩違う人物を思いながらそれでも免罪符が欲しかったのか。
そして少女は突如こねる指を早め、決して喘ぎを声にせず全身で激しく叫び上げた。
あーーっ、あーーっ・・・っ。・・・ごめん・・・
ああっ!あぁぅ!ぁ!あっ!あぁ!いや!ごめん、ごめん!
あぁーーー!!ごめんっごめん!ああーーーあっ!!でもでもでも
かわいいよぅ、かわいい!かわいいよぅ・・・あぁ!!!!
- 283 名前: つらいんだよ。誰でもね。 投稿日: 03/02/19 06:17 ID:GUKYfJ9k
- 誰にも知られてはらない果てを迎え、その瞬間固く眼を閉じすぎて涙がこぼれた。
はあっと大きく息を吐き潤んだ瞳を包む瞼はぴくぴくと痙攣していた。
その下にあるのは今日の日直をした少女。
ワンテンポ遅れ小首をかしげながらのんびりおはようという姿に不謹慎にも情欲を持った。
もしかしたら涙はその罪悪へのものだったかもしれない。
この年頃には性欲の対象が同性に向いてしまうのも良くあることで、
むしろ性欲旺盛の証として健康的かつ健全とも言える。
だが少女の真面目な気性がそれを許すはずは無かったし、
加えて彼女に関して言えば同性に感じる理由が別にあった。
行為を達した少女はたっぷりと潤いを割れ目に沿って伸ばしながら余韻を愉しむ。
菊花まで濡らしていた液が恥ずべきものだと気づき、半開きの唇から溜息を漏らすと
背徳感にぶるっと肩を震わせてそのまま眠りに落ちた。
心なしかその寝顔はずいぶんと満ち足りた穏やかなものだった。
誰から教えてもらうでもなく身についた行為は何かの埋め合わせの代行だったが
実のところは満たされない部分を補っておらず、その為に毎晩繰り返されていた。
- 289 名前: つらいんだよ。誰でもね。 投稿日: 03/02/21 06:34 ID:o+8WxM0K
- 2年生。一学期期末テスト最終日。この日も穏やかな学校生活を終えた榊は
結果に一喜一憂するクラスメイトを尻目にそそくさと帰路についていた。
あれから3度目の夏は相変わらずの絡みつく熱気と燃える太陽で
その時の事を忘れさせようとはしない。
「・・・髪、切ろうかな・・・」
そうすれば引きずる過去もこの熱気も全て断ち切れるかもしれない。
そう思った後姿はふと足を止めたが、また仕方なく歩き出した。
途中見慣れぬ猫を見つけしゃがみこむ。しかし振り返ることもせず猫は逃げ出し
溜息を送り立ち上がると、首筋は汗ばんでいて髪の毛を吸いつけた。
まとわりついた毛束を丁寧にひとつまみづつ離していると、
熱い風がほうっと通り過ぎ耳元から唇へもう一束走らせた。
粘膜に乗せられた毛束を下唇ごとつまみあげ、
黒線をつうっと先端までなぞり落とす姿は少女のどの姿よりも官能的だった。
先端までなでおろし、気づくとその傍らに息を切らしたクラスメイトが居た。
「よ・・よう!いっしょに帰ろうぜ!」
学校からここまでかなりの距離を走ってきたはずだが、
それにしては呼吸が落ち着いていて、きっと官能の時間がそうさせたに違いない。
燃える太陽の下の涼風に足を止めないものなど、居ない。
- 290 名前: つらいんだよ。誰でもね。 投稿日: 03/02/21 07:01 ID:o+8WxM0K
- 「・・・ぜ?・・・おい、榊?聞いてんのか?」
榊にとっては小麦色に焼け始めた肌と張りのある声はどちらも持ちえないもの。
艶のある褐色にうっすら浮かぶ汗は昼日を讃えて更に艶を放ち
それはこの季節に慈愛を持たれている生者の姿だった。
知らぬ間に見とれていた榊は全てが視覚に集中していた。
「・・・え?何?」
「はぁぁーーー。もー。水泳の学区大会の話!怪我した先輩の代打で出てくれって話!
昨日昨日先に帰っちゃっただろー?先輩連れてくるから待っててくれって言ったのに。」
「ああ・・・ごめん。でも、 」
「深く考えずに頼まれてくれよ!学区対抗っつっても半分お祭みたいなもんだからさ。」
「 ・・・ちゃんと断っただろう?前に。」
「そこを何とか!頼むっ!神様、榊様!!」
パンパンと二度柏手を打ち、拝む姿で神楽は頭を下げた。
深々と頭を下げた友人に戸惑いつつ、そこまで自分の力を必要としているのかと
心苦しくなりながらもきっぱりと言い放った。
「・・・頭を下げられても、困る。・・・力になれなくて、ごめん。」
その言葉にハッとし、慌てて顔を上げた神楽はすぐさま言葉を次いだ。
「あっ、いや、私のほうこそゴメン。ちょっとしつこかったな・・・悪い!」
ばたばたと両手で打ち消す仕草をしながら謝ると、
今度は右手だけで拝む手をしながら二カッとおどけて笑って見せた。
- 291 名前: つらいんだよ。誰でもね。 投稿日: 03/02/21 07:40 ID:o+8WxM0K
- 「に、してもさー。おまえって欠点無いよな。」
「・・・そうかな。」
「そうだよ!スポーツだけかと思ったら頭もイイし!スタイルもイイし、
歌も歌手並だって大阪から聞いたぞ?それに!・・・キレイ、だしさ・・・。」
語尾は頬を染めて途切れがちに濁すと、しばし沈黙が流れ打ち消された。
「このこの、パーフェクト超人ーーー。おまえ悩みなんて無いだろーー。」
肘でウリウリと榊をつつきながら大きな声で笑った。
再び沈黙が流れた。
今度は打ち消すことすら気まずく感じ、そのままで歩いた。
抜ける様な青空がいつもより広く思えた。
蝉の泣き声は沈黙を惜しんでいる様だった。
互いの家への分岐点まで辿り着くと、別れを言う前に榊が沈黙を破った。
「・・・悩まない人なんて、・・・居ない・・・。」
自分を真っ直ぐ見据える立ち姿は少し哀しそうな目をしていて、
神楽はしまった!と今更ながら口を塞いだ。
日頃、感情を表にしない人間の、その一言を出すまでの時間はどんなに重かっただろうか。
激しい嫌悪感と罪悪感に目を合わせることができず振り絞った。
「・・・あ、あ、ゴメン。ゴメンな。私・・・私、悪気は無かったんだ!
ほんとにゴメンな。ほんとにほんとに・・・ホント・・・。」
うつむいた唇はぎゅっとかみ締められているのだろう。
震える肩に手を乗せると榊は一言だけ言った。
「・・・私は大丈夫。・・・今つらいのは神楽の方だ。」
その言葉を受けて顔を上げると先程のままの哀しそうな姿には微笑みが加えられていた。
神楽の眼から涙が一粒落ちた。
慌ててそれを拭うと神楽は小走りに走り出し、一旦きびすを返すと
「じゃあ明日学校でなー!!」
とだけ叫び二度は振り返らず走り去る。
その後には涙が幾つも地面に弾けた。
灼けたアスファルトはそれを無かった事にした。