229 名前: 難民さん@ピンキー 投稿日: 02/07/30 13:46 ID:mXX14cmx
勝手に未来予想

「まさかともが警官になるなんてなぁ」
暦は隣を歩く快活そうな女性に向かって言った。
「よみ、お前は会うたびいつもそう言うな、何か文句あるのか?」
智は暦の顔を見上げて不機嫌そうに言った。
「ごめん、でもいまだに信じ難いんだよ。 ともみたいなのが警官になれたってことがさ」
「前からICPOに入るって言ってただろ」
「それは無理だろー(w」
二人は夜の街を歩く。
「よみこそよく学校の教師になれたな、生徒いじめてないだろうな」
「昔から子供の扱いには慣れてるからな」
「子供? よみに兄弟いたっけ」
「弟とか妹はいないが子供なら目の前にいる」
「なにー わたしがガキだって言いたいのか!」
「違うのか?」
「う… 言ったなー」
食って掛かろうとする智を暦は軽く制した。目前の信号は赤。


230 名前: 難民さん@ピンキー 投稿日: 02/07/30 13:47 ID:mXX14cmx
なんとなくタイミングを逃した智は気を取り直して言った。
「チケット取るの大変だったんだからな、感謝しろよな」
「それには感謝してる、それにしてもよく取れたな、運がいいよ」
「署の電話で何回もチャレンジしたからな、見つからないかヒヤヒヤしたぞ」
「クビにならないように気をつけろよ、今の私の給料じゃ二人で生活できない」
「……」
急に黙ってしまった智を見るとじっとこちらを見つめていた。
「なんだよ?」
「今の台詞はプロポーズと受けとってもいいのか?」
「(赤)なっ、なにぃ!?」
「あはは、冗談だ、そんなにうろたえるなよー」
「でもな…全然考えてないわけじゃないんだぞ…」
そのとき鋭いブレーキ音と金属同士のぶつかる鈍い音があたりに響いた。
信号待ちをしていた交差点でトラックが横転している、他にも乗用車が数台玉突きを起こしていた。
「うわ…」
はじめて見る規模の交通事故に二の句が継げない暦の横を智は駆け抜けた。


231 名前: 難民さん@ピンキー 投稿日: 02/07/30 13:48 ID:mXX14cmx
「大丈夫ですか? 生きてますか?」
横倒しになったトラックの運転席に駆け寄ると中のドライバーに声をかける、しっかりした返事が返ってきたことを確認すると智は携帯電話を手にした。
「とも…お前すごいよ」
事故現場を駆け回り的確な指示を与える幼馴染の姿を見て思わず賞賛の言葉が漏れた。

救急車とパトカーが到着し、出動してきた応援の警官と言葉を交わすと智は暦の元へ戻った。
「ごめんな、コンサートもう間に合わないな…」
「そうだなぁ」
「ホントごめん ほっとく訳にもいかなかったし…この埋め合わせは絶対するからさ」
「ともカッコ良かったよ、惚れ直した」
「何だよいきなり恥ずかしいな」
暦は頬を染めてプイと横を向いた智の手を握る。
「今夜は私の部屋に泊まっていくんだろ?」
「そのつもりだけど…」
そういった智の顔はまだ赤い。
「じゃコンサートの分だけともに歌ってもらう。 ベッドの上で…」
「よみ、アンタ親爺臭い…」



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