199 名前: アニメともスレ難民 投稿日: 02/07/28 21:49 ID:3AqgMj4J
テストのヤマが外れて追試決定の智ちゃん、追試も落とすと補習が決定してしまいます。
補習を受けるとなると楽しみにしていたちよちゃんの別荘へはいけません・・・
動機は不純であるが俄然ガリ勉モードの智ちゃん。そこに・・・

よみ「おいとも、お前追試だってな~勉強教えてやろうか?」
とも「いいよ。ちよちゃんの家でやるって約束してるから(アッサリ)」
よみ「!」
とも「ちよちゃんの部屋は涼しいし広いしおやつは豪華だし、実に勉強に適しているのだ」
よみ「なんだよ、ちよちゃんちよちゃんて・・・昔からずっと教えてやってたのは私だぞ」
とも「? なに怒ってんだよみ」
よみ「怒ってねーよ!」
ちよ「ともちゃーん、そろそろ行きましょうか・・・ってあれ二人ともどうかしたんですか?」
よみ「いや・・なんでもない・・・」
ちよ「そうなんですか」
とも「ちよちゃん早く行くぞ! 幸せな夏休みをこの手に掴むのだ!」

小さくなっていく智の背中を見つめるよみ。

よみ「・・・とも、私は・・・。」



200 名前: アニメともスレ難民 投稿日: 02/07/28 21:50 ID:3AqgMj4J
補習の危機を乗り越えた智ちゃんとはよみとその他友人とちよ別荘へ来ていた。
とも「よみーあっちの崖のところに洞窟を発見したから探検に行くぞ!」
よみ「はぁ?子供じゃあるまいし探検なんて・・・」
とも「えー、洞窟の奥には海賊の宝が眠ってるかもしれないじゃん。行こうぜ~」
よみ「宝なんてあるわけ無いだろ、バカ」
とも「なんだと! よみのけちんぼ!」
よみ「(カチン)そんなに行きたいならちよちゃんや大阪誘えよ!仲良いんだろっ」
とも「くそーもし宝見つけてもよみには分けてやんないからな!」

(洞窟)
とも「おー思った以上に深そうだ・・・これは期待できるかも! うわっ」

ちよ「よみさーん、ともちゃん見ませんでしたか?」
よみ「さあ・・・」
大阪「ともちゃんならなーさっきあっちの崖の方へ歩いてったでー」
ちよ「ええっ! あの崖の下は潮の流れが速いから地元の人も近付かない危険区域なんですよ!」
よみ「!!」
榊「なにかあったのか?」
ちよ「榊さん、それが・・・あっよみさん!」
神楽「うわっなんだー?」
ちよ「話は後です、よみさんを追いかけましょう」

よみ「(とも!!)」


201 名前: アニメともスレ難民 投稿日: 02/07/28 21:51 ID:3AqgMj4J
洞窟の入り口付近の海は大きくうねっていて水泳部の神楽でも泳ぐには危険に思えた。
頭をよぎる不安を振り払うとよみは洞窟の中へ足を踏み入れた。
中は暗くかなり奥まで続いているようだった、よみは壁に手をつき慎重に進んでいく。
「ともー」
声の限り叫んでみるが返ってくるのはこだまばかりでそのことがよみの心を苛立たせた。
(こんなことになるなら意地張らずについて行くんだった…)
どれくらいそうしながら進んだだろうか、暗闇の先にちらちらと瞬く光が見えた。
「ともか?」
光の見えたあたりで呼びかけてみるが聞こえるのは遠い波の音だけだった。
気を取り直して進もうとした時、
「わー!!」
「ひゃっ」
背後から飛び出してきた何かに驚いてよみは尻餅をついた
「あははー びびった? びびった?」
懐中電灯で顔を下から照らしたともがさもおかしそうによみの顔を覗き込んだ。
「よみ 宝は見つからなかったが別の大発見をした、こいつだ」
ともの指差した水溜りにはナメクジを大きくしたような軟体生物が漂っていた。
「怪獣の幼虫だ、まだ力の弱い今のうちに倒さないと…」
「…人の気も知らないで」
「あれ、よみ?」
パァンッ
乾いた音が洞窟内に響いた
「!! いてーなー なにすんだよ!」
「あれはアメフラシっていう海洋生物だッ 怪獣なわけ無いだろ! バカッ 早く来い!」
よみはそう怒鳴るとともの腕を掴み引きずるように出口に向かって歩き出した。
「放せよ、自分で歩ける!」
よみの手を振り払うとともも無言で歩き始めた。


202 名前: アニメともスレ難民 投稿日: 02/07/28 21:54 ID:3AqgMj4J
さっきまで出口のあった場所まで戻った二人の目に映るのはあるはずの外界の景色ではなく黒く淀んだ水面だった。
「潮が満ちると入り口が水没するのか…」
落胆の声が思わず洩れた、外に出られるという期待を打ち砕かれたことがともへの怒りをさらに爆発させた。
「お前に関わるといつもこうだ、小学校の時も中学の時も! 後先考えずに行動するお前の所為で!!」
溢れ出す感情を叩きつけるとよみはともに背を向けてその場に座り込んだ。
「……」
今までに無い剣幕のよみに声をかけることも出来ず、ともは少し離れた壁際に腰をおろした。
重苦しい空気の中時間がゆっくり過ぎていく
「(やりすぎちゃったよな…)」
怒りの波の過ぎ去った後よみの心に広がるのは自責の凪だった。
「(あいつに本当に伝えたい想いはこんなんじゃないのに…)」
そのとき気配を感じてよみは振り向いた。


203 名前: アニメともスレ難民 投稿日: 02/07/28 21:55 ID:3AqgMj4J
「ごめんなさいぃ」
そこには両目に一杯の涙を溜めたともが立っていた。
「もう勝手なことしないから、よみのケーキ黙って食べないから、宿題も自分でするからあたしのこと嫌いにならないで…」
言い終わると、ともはごめんなさいと繰り返し呟いてボロボロと泣き出した。
「ともは悪くない!」
よみはともに駆け寄ると震える身体を抱きしめた。
「悪くないんだ…だから泣くなよ…」
「うぇぇ、よみぃ よみぃ」
ともはよみの背中に腕を回すと胸に顔をうずめて泣きじゃくった、よみはそんなともを強く強く抱きしめた。
「座ろうか?」
少し落ち着くのを待ってよみはそう促して、平らな場所に二人は寄り添って腰を下ろした。
「殴ったりしてゴメンな、痛かっただろ…」
「ん…」
そっと頬に触れると少し熱を持っていた。
「よみの手冷たくて気持ちいい…」
手に顔を押し付けるようにともはよみに寄りかかった。
「私さ…ヤキモチ焼いてたんだ」
「そ…か」
「変だよな、テストの点を最初に見せるのが大阪や神楽になったとか、わからない所を聞きに行く相手がちよちゃんになったってだけなのに…」


204 名前: アニメともスレ難民 投稿日: 02/07/28 21:56 ID:3AqgMj4J
一瞬の沈黙。
「ともの一番はずっと私だって思ってた…いままでも、これからも。フフ 誰と付き合おうがともの自由なのにな…」
「そんなことないよ、よみ」
「えっ」
「あたしにとってもよみは特別だ」
「ホントか!?」
「確かめてみるか?」
ともはそういって目を閉じた。

仄かな光源に照らされ長く伸びた二つの影がゆっくりと重なった…

「太陽がまぶしいなー」
水平線から僅かに覗いた朝日でも暗闇に慣れた目には痛いほどだった。洞窟の入り口には友人達が疲労と安堵の入り混じった表情で手を振っている姿が見える。
「なぁよみ、眼鏡やめてコンタクトにしろよ」
「何だよ急に?」
「眼鏡はキスするとき邪魔だ」
「…いやだね、眼鏡はやめない」
「えーっ」
「眼鏡かけたままうまくキスが出来るように練習すればいい、私たちはこれからもずっと一緒なんだからな」

今日もいい天気になりそうだ。



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