
- 934 :試作品 :02/12/20 15:10 ID:LhEsWeaC
- ずるずるずる~・・・・
大阪「あ~あー、やっぱし冬はこれやな~暖まる~」
俺「そうだな。」
大阪「なんやの~?乏しい返事やな~」
俺「あー!ラーメンウマー!!」
大阪「うわっ!?どないしたん!?そんなに美味しいん?」
俺「お前が乏しい返事がどうとかいうから・・・」
大阪「なんや~そんなことやったんか~(笑」
俺と歩は今年の夏くらいからつき合い始めた。
歩自身、あんまり分かっていなかったような気もするが
今ではそれなりに板に付いてきた仲である。
- 935 :試作品その続き :02/12/20 15:11 ID:LhEsWeaC
- 大阪「ごちそうさん~」
俺「あ。ご馳走様」
大阪「あ、今日は私が片づけるから座っといてええで~」
俺「ん、サンキュ」
俺はTVのスイッチを付けて、適当にチャンネルを合わせる。
俺「お笑い番組がベストかな・・・」
食後のリラックスできる時間には、お笑い番組がベストだと判断して
の選択。
TVには必死に体を張った芸で皆を笑わせようとする芸人の姿。
ガシャン
俺「!?」
とっさに台所の方に視線をやる。
大阪「あ~・・・やってもうた~ゴメンな~どんぶり割ってもた~」
俺「ヤレヤレ・・・」
重い体を起こして台所へ向かう。
俺「手ぇ切るなよ」
大阪「イタっ・・・手ぇ切ってもたぁ~・・・」
俺「オイ・・・注意してから10秒も経ってないぞ。」
大阪「う~・・・血がでとるで~、バンソーコー、バンソーコー」
立ち上がろうとする歩の手を引く。
大阪「え?」
俺「しゃーねぇなぁ」
ちゅ・・・・
大阪「ぁ・・・・」
俺は歩の人差し指を優しく吸った。
スレ汚しスマソ。
- 940 :「歩との時間」(仮題) :02/12/21 18:51 ID:i3DU3w0t
- 大阪「ぁ・・・ぁあ・・」
俺「?」
そろそろいいか、と口を離す。
大阪「あ・・・ぁ・・ぁあの、ありがとぉー。」
俺「どうした?照れてるのか?お前がなぁ」
大阪「なななな・・・なんやぁ!照れとらん、照れとらんでー!」
俺「あぁ、分かった分かった」
大阪「そや!私は照れとらんのや。」
なんか急に強気に振る舞う歩。カワイイ。こういう歩に俺は惹かれたのだろう。
大阪「ん?なんやー?私の顔に何かついてるんー?」
俺は歩の言葉には耳を貸さず導かれるかのように唇を重ねていた。
大阪「ん・・・・ふぁ・・・」
歩もこのムードにはボケきれずにそれに従う。
自然と俺と歩は互いに抱擁を交わし、一度重ねた唇を離す。
俺「・・・・歩。」
大阪「好きやで・・・ホンマに・・・」
もう一度キスをする、今度は軽く短いキスだった。
俺「・・・・どんぶり片づけなきゃな。」
大阪「あ、そやった。今まで忘れとったで。」
たった今までの歩は何処へ行ってしまったのだろう、何とも言えない心境だ。
大阪「そや、もし手ぇ切ったら今度は私が指吸ぅたるで。」
俺「なっ・・・・」
急な発言に少し戸惑う。
大阪「なんやー?照れとるんー?」
どっかであったセリフ回しだな・・・・
俺「そんな事より、早く片づけてテレビ見ようぜ~」
大阪「あぁー誤魔化しとるでー。」
そんなこんなで片づけが終了した。
とりあえず続き書いてみました。
良いのか?こんなんで。
- 943 :「歩との時間」(仮題) :02/12/21 21:53 ID:i3DU3w0t
- 俺と歩は二人でコタツに入りながらTVを見ている。
歩は週に二回か一回、こうやって俺の部屋に来て泊まっていく。
いわゆる半同棲な感じである。
初めてここに泊まるとか言い出したときはさすがに抵抗があったが、歩は
「ええやんか~、私もどうせ遼生活なんやしー。」
この言葉にアッサリ折れてしまって今に至る―――。
俺「なぁ、なんでコタツって四人分入り口があるのにこうやって二人で窮屈
そうに一つの入り口共有してんだ?」
大阪「ええやんー、ごっつ温いしー。」
「にへへー」と笑うと歩は頭を俺の肩に寄せた。
俺は歩の「甘え」に応えるように歩の肩を寄せた。
大阪「あったかあったか、ポッポー♪」
意味不明な歌この上ないが、あえて聞き流す。そして「フッ」とだけ微笑む。
大阪「ありゃ~?珍しくツッコミが入らんかったなぁ~」
頭上に「?」マークを浮かばせて俺の方を見ている。
俺(コイツ・・・わざとボケやがったな・・)
「キュピーン」と俺の目が光り手を「ワキワキ」させて歩の方に体を向ける。
大阪「な・・・なんや?もしかして良からぬこととか考えとるんちゃう?」
歩にしては鋭い反応だ。
俺「ご名答・・・・」
いわゆる「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!」という効果音が聞こえてきそうな俺の
気迫、一気に俺の両腕が歩に伸びる―――!
- 944 :「歩との時間」(仮題) :02/12/21 21:56 ID:i3DU3w0t
- コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大阪「アハハハハハハハハハハ♪アカン、あかんてぇ~~!!アハハハハ♪やめ・・・もうホン・・・マアカン・・てひゃひゃひゃひゃ~♪」
アノ歩に効くのかどうかは疑問だったが効いてしまった。
ガタガタとコタツが揺れる。抵抗する歩が「グラっ・・」と体勢を崩す。
大阪「あわわわーー・・・」
俺「うおっ・・・」
歩と一緒に崩れる。
- 945 :「歩との時間」(仮題) :02/12/21 21:58 ID:i3DU3w0t
- 俺「おっ・・・と。」
歩の上に崩れ込む紙一重で両手をついて難を逃れた。つもりだった――――。
大阪「あ・・・。」
歩がポロっと声を漏らす。
俺(何ィィィィィ!?)
それはよくTVやビデオで見る「男が女の人を押し倒す」というシーンそのまんまであった。
俺と歩はつき合い始めてから手も繋いだし、抱擁もキスもした。
しかし、性的な関係には至ったことはない。俺も歩も密かに意識しているのだろうか
どちらからも「ソノ手」のことは切り出せずにいた。
俺(そんなことは置いといて・・・この状況どうするかだ・・・)
俺の頭の中では葛藤があった「もうヤッちまえ!」とか「歩のことは考えているのか?いいのか?」とか。
しかし、俺も男だ「据え膳食わねば・・・・」
の言葉が頭をよぎった、体が・・・・勝手に・・・・
大阪「ぁ・・・・あ!あ!あ!そや!」
ふと何かを思いだしてとっさに声を出す。
歩の体と重なる寸前、俺は反射的に体を止める。
大阪「実はなぁ~・・・・」
あの体勢からスルリとコタツを抜けて台所へトテトテと駆けていく。
ガチャ。冷蔵庫を開けて何かを取り出す。
大阪「えへへ~、実はお酒を買って来ていたのです!」
俺「何!?俺達は未成年じゃ・・」
大阪「もうすぐ飲めるようになるんやから一年も二年もおんなしやで~」
確かにそうだった。また折れてしまった。
俺(しかし、俺はなんて歩の一言に弱いんだろう・・・)
アノ崩れかかった体勢のままで自分の歩への弱さを噛みしめる。
俺(アホか俺は?)
とりあえず続きを・・・^^;
また続きは明日にでも・・・・(逃走
- 6 名前: 「歩との時間」(仮題) 投稿日: 02/12/22 21:54 ID:7d3IhJbA
- 新スレ乙です>>1さん。
早速続きを貼ります。
大阪「ほな飲もかぁ。」
俺「あ・・あぁ・・」
さっきまでの情けない体勢を戻し、二人ともコヤツに入る。
俺「やっぱりこうやって飲むのか・・・」
またコタツの入り口を二人で共有する。
大阪「これがいいのんやぁー♪」
俺「・・・・そうだな。」
ホンワカしたムード、暖かい、温かい・・・・
大阪「ほな、乾杯しょーかぁー♪」
俺「ん?あ、あぁ!」
プシュ!
ほとんど同時に二人で缶を開ける。
大阪「いくでー・・・せぇーのぉー・・」
俺「おいおい、合わせるペースなんて適当でいいんじゃないのか?」
大阪「細かいことはえぇからー、いくでぇー・・・せぇーのぉー」
俺「う・・うわっ。」
慌てて缶を突き出す。
大阪「かんぱぁーい♪」
俺「乾杯」
カンッ・・
アルミ缶のぶつかる音が部屋に木霊する。
大阪「んくっ・・・」
結構飲みっぷりがいいもんだ、ポカンとした顔で歩を見る。
大阪「ぷひゃぁ~・・・・うぃ?おいし~♪」
俺「おぉ・・・・凄い飲みっぷりだな、流石『大呑み大王』の異名をとるだけはある。」
有りもしない称号を与える。
大阪「えへへ~・・・やっぱり~?」
どうやらもう酔ってしまったらしい。
俺「どれ、俺もそろそろ飲むか。」
- 7 名前: 「歩との時間」(仮題) 投稿日: 02/12/22 21:55 ID:7d3IhJbA
- グビッ・・・・
俺「っっはぁ~!美味いもんだなぁ、酒って。」
生まれて初めて「美味い」と感じた酒。なんかウレシかった。
俺「そういや・・・・」
気になったので缶のラベルを見る。
『超屋 ウマ酒』
チューハイだった、梅のヤツである。
俺「こんなんで即効酔えるお前は凄いよ・・・」
大阪「んぁ・・?うぃっ・・・なんやのぉー?」
既に酒気をおびた顔が桜色に染まっていた。かんぺきに『呑まれて』しまったらしい。
俺「ん?あぁ・・なんでも無い。」
大阪「そうなん~?アハハハー、ま、もっと飲もうや君ぃ。」
腕をピロピロと振り『飲め』と促してくる、オヤジかお前は。
俺「あぁ・・・とことん飲むぜ。」
大阪「ええ勢いやぁ~・・・うひっ・・く。」
半分しゃっくり混じりで微笑む。
TVには何だか分からない洋画が映っている、色々しているうちに時間が経っていたらしい。
大阪「えぇぞ~、やれ~!そこや~!」
俺「なぁ、応援するような番組じゃないぞコレ。」
大阪「え?なんて~?よう聞こえんでぇ~・・・」
悪酔いとでも言うのか、本人もきっと分かっていないだろう。
大阪「そうやー、私の思いで話聞かしたる~」
俺「あぁ、じっくり聞かせて貰おうか。」
飲みかかけのチューハイをちょびちょび口に含みながら俺は言う。
大阪「えぇっとなぁ~・・・・・・・」
――――――――――――――――――――――――。
色々聞いた、高校の時は「ボンクラーズ」とやらをやっていたことや、
天才11才児のこと、友達と一緒に海に行ったこと、よく授業中に
英語の教師に教科書でツッコミを入れられたこと、修学旅行で行った沖縄のこと
大学受験のこと、卒業旅行のこと・・・・・・・・・・・
- 8 名前: 「歩との時間」(仮題) 投稿日: 02/12/22 21:57 ID:7d3IhJbA
- 俺「そういや、歩ってその高校に転校してきたって言ったよな?」
大阪「そやけど~?」
俺「なんか理由でもあったのか?」
大阪「・・・・」
黙ってうつむいてしまう。
俺「あ・・悪ぃ・・・聞いちゃマズかったか?」
大阪「うぅん、ええよ。特別に語ったる。」
俺「よろしくお願いします。」
大阪「かしこまらんでもえぇよ~」
俺「あぁ。」
大阪「ええっとな、昔っからよく引っ越ししてたんや、家。そんでー・・・
三回目に大阪に引っ越したんよー、んー・・・中学1年生の時?」
俺「あぁ・・・で?」
大阪「そんでやー、私って昔からこんなんやったから『トロイ』とか『ボ~っとしてる』
とか言われて友達もでけへんかったんやー・・・」
俺「お前が?意外だな。」
大阪「ありがと~。で、やな~、中学1年の最後くらいから他の女の子とかから
『目障り』とか『作り天然ボケで周りの気を引こうとしている』とかって言われて
いじめられ始めたんや・・・」
俺「何!?お前がイジメに・・・・意外にも程が有るぞ。」
大阪「アハハ、でな、学年が上がっても続いてん、んでついに耐えきれんようになってもて
引きこもったんや」
- 9 名前: 「歩との時間」(仮題) 投稿日: 02/12/22 21:58 ID:7d3IhJbA
- 俺「親には相談したのか?」
大阪「相談したけど、『そのうちどうにかなる』言われて相手にしてもらえんかってん。」
俺「・・・・・」
大阪「で結局そのまま卒業するまで家の中に引きこもったままやってん。」
俺「・・・?なんでひきこもってたお前があの高校に入れたんだ?」
大阪「それはやなー、ひきこもってても、『せなアカンことはしとこう』思て一応の
勉強はしとってん。」
俺「なかなかやるな・・・」
大阪「やろ?今でも思うで『私ってエライ』て。それから、
しょうがないからその辺の高校受けてん、そしたら受かってそのまま高校生になってん。
でもな、入学してすぐにお父さんの転勤決まってもうてまた引っ越てん。」
俺「ほぉ、んであの高校がある所に・・・」
大阪「そや、一応特別に試験受けてから無事転校完了いうわけや。」
俺「おめでとう。」
大阪「おおきに~。それからや、みんなと会ったのは・・・」
俺「良かったな、それで大事な友達ができたんだな。」
大阪「そや・・・・ホンマにウレシかってん、ホンマに・・・・
これが『友達』かって、これが『楽しい』ってことかって・・・」
俺「歩・・・・」
俺は気づいた、歩の頬から伝う「涙」に。
大阪「グスッ・・・それ・・に、こうやって彼氏もできてホンマに私は幸せや・・・」
俺「・・・・・」
俺は強く歩を抱きしめた。
そして俺は思った。
歩を、一分でも・・・一秒でも・・・・幸せに・・・必ず幸せにしてやろう。
と。
一応【END】